KRYアナウンサーによる絵本の読み聞かせ
【実施期間】令和4年11月~令和5年1月
【実施回数】会場4回
【事業実施の成果・課題】
2020年、2021年と2年間はオンラインで実施しましたが、感染状況を見て、今年度は対面での読み聞かせを再開しました。一校では学校側の工夫で電子黒板に絵本を映し出して朗読する形式をとりましたが、後方の児童にも絵の内容がよく見え、今後の活用も検討したいと思います。対面形式による臨場感・緊張感は何物にも代えがたく、児童に強い印象を残したことが熱のこもった感想文から窺えました。対象児童も5年生と2年生で、アナウンサーも児童の年齢に応じて内容を変え、技術の向上にも資することができました。またテレビ視聴のきっかけになったという児童の感想文も多く寄せられ、テレビと子どもたちをつなぐ貴重な機会となりました。【事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想】久々の対面開催で感染対策に配慮するなど、これまで以上に緊張感もありましたが、新鮮な気持ちで取り組むことができました。学校側も対面開催を歓迎してくださり協力的な雰囲気の中で実施することができました。先生方も読み聞かせには苦労されている面が多いとのことで、アナウンサーよる朗読は学ぶことが多いという感想が寄せられました。状況が許せば次年度はさらに規模を拡大して実施していきたいと考えています。【担当アナウンサー】
小学5年生と小学2年生での実施でした。対象が小学5年生のクラスは、学校で学習している「注文の多い料理店」をリクエストされました。1冊読むのに約25分かかりますが、最後まで静かに真剣に聞いてくれました。今までは、10分前後の絵本を数冊読むことが多かったのですが、高学年になれば、挿絵の少ない長編の読み聞かせも可能かと思いました。また、小学2年生での読み聞かせでは、日本昔話を取り入れて欲しいとリクエストされました。反応がとても素直で、読み手側も楽しませてもらいました。物語の先を想像して口に出してみたり、驚いたり、聞き入ってみたり、自分に置き換えてみたり・・・と表情がとても豊かでした。読み手としては、子どもたちの言葉に反応したくなるのですが、物語の世界観を壊したくないと思い朗読中は余計な補足や言葉を挟まず、間を取ることで物語を忠実に読むことにしました。登場人物を表現する時も、子どもたちの想像を壊さないよう、あまり大げさにならないように声色を変えてみました。どちらがいいのか迷うところです。学年に応じた絵本選びや、読むスピード、間の取り方など、読み手としても大変勉強になります。また、対面で出来たことで、コミュニケーションがとりやすく、反応もダイレクトに伝わってきました。何よりも子どもたちに喜んでもらえたことが嬉しくやりがいを感じています。【教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想】【教 諭】子どもたちはもちろん、私にとってもとても貴重な時間でした。音読指導に苦戦しており、私自身が本読みが苦手なので、子どもたちに申し訳ないほどです。特に今回読み聞かせをしていただいた「注文の多い料理店」では、難しい表現が多いので、子どもたちとともに苦戦しておりました。河野アナウンサーが一言目を発してくださった瞬間、子どもたちはもちろん、私自身も感動しました。その後の授業で、子どもたちと真似をして音読してみようと取り組んでみましたが、一人ひとりが学ばせていただいたことを一生懸命に表現していました。その日の宿題の音読も保護者の方々から「意識していたようです」「読み方が変わりました」というコメントをいただきました。“楽しかった!”だけではなく、子どもたちにとっては大きな経験となりました。本当にありがとうございました。(秋月小)今回は読み聞かせをしていただいて大変ありがとうございました。直接お話をしたり、本を読んでいただいたりすることで表情や雰囲気からも子どもたちは多くのことを感じとっていたように思いました。はじめに「おはようございます。」をどんな風に言うかというゲームも、音読につながるヒントになっていて楽しく上達できそうで、またやってみようと思いました。読んでいただいた本は、どれも楽しいもので魅力的でした。個人的には最後に読んでいただいた「きみはなんになりたい」が、とても好きでした。短い文の中にも大切な考えがつまっていて、2年生の心にもちゃんと届いていると思いました。貴重な体験をさせていただいて大変ありがとうございました。(遠石小)なかなかない経験をすることができ、子どもたちも私自身もとってもうれしかったです。2年生ということもあり、読み聞かせが大好きです。さらに国語の授業では音読劇や音読発表会をすることもあり、気持ちを込めた読み方や人物にあった声色など苦戦しながらも楽しそうに取り組んでいます。話のプロである河野アナの読み聞かせに体を前のめりにしながら聞き、学びも多かったのではないかと思います。その時の気分は、話し方に現れるなと私自身も改めて学ばせていただきました。子どもたちの前では明るい声を意識し、気をつけていこうと思います。(遠石小)【児 童】この授業を通じて主に2つのことが新しくわかりました。今までのぼくでは、ただ読むくらいで感情はそんなにこもっていなかったけれど、読み聞かせをしてもらって、もう少し感情をこめたり発音をしっかりしていきたくなりました。2つ目は山口弁です。授業の中で教えてくださったおかげで山口弁とふつうの言い方のちがいが分かりました。せっかく習ったことなので使ったり、くわしく調べていきたいです。(秋月小・5年生)私は発音するときあまり意識していません。だから読み聞かせを聞いたとき、とてもおどろくことがありました。ふだん私たちが言う言い方とちがったので、初めて知ったこともたくさんあり面白かったです。あいさつにもジェスチャーや声の工夫によって相手がどんな気持ちになるのか、どう思うのかを考えて発音してみたいなと思いました。(秋月小・5年生)物語の中で目立たせたいところで声を高く大きくして、会話文などはとても気持ちがこもっていてぼくがする音読と全然ちがいびっくりしました。これから音読するときは目立たせたい所の強弱などを意識して今日の音読を真似したいです。(秋月小・5年生)よみ方やみぶりでひょうげんすることがすごかったです。とくにすごかったのは、一ど本のないようを見て、ちょっとだけ頭に入れてよむのがすごかったです。かわ野やすこさんがしゃべっている時と、本をよんでくれている時のしゃべり方がちがって、すごいと思いました。またきてください。(遠石小・2年生)すごいと思ったことは声や人ぶつなど声がちがうかんじにみえたからです。やってみたいことは、お母さんに本を読んであげたいことです。本を読んでくれてありがとうございました。(遠石小・2年生)ぼくも本をいろいろかってみたくなりました。あとよみかたもすらすらよんでいたのでそんなすらすらよめるとはおもいませんでした。(遠石小・2年生)読みきかせありがとうございました。はっきりとした声だったので、とっても聞きやすかったです。一つ一つのことばに気もちが入っていることがつたわりました。びんぼうがみとふくのかみでは、絵が見えなくても、ことばだけで絵をそうぞうできました。ふつうの読みきかせは、そうぞうなんかできないので、わたしはとてもかん心しました!(遠石小・2年生)