【活動名】SBCアナウンサーによる読みきかせ
【実施期間】令和4年7月~11月
【実施回数】会場7回
【事業実施の成果・課題】
信越放送として民教協の読み聞かせ事業に取り組むのは10年目となりました。2022年度も新型コロナウイルスの感染が終息しない中でしたが、距離を取ったり人数を制限するなどの対策をとりながら、対面形式で実施しました。信越放送が独自に進める「こども未来プロジェクト」の一環としても位置付け、地域の子育て支援の取り組みとも連動して実施しました。
実施施設の内訳は、全7回のうち地域の公民館が2回、小学校2回、中学校が2回、子育て支援イベントで1回でした。それぞれに担当したアナウンサーが、先方の担当者とも相談しながら、対象となる子供たちの年齢などを踏まえて適切な本を選んだり、最後まで興味をもって聞いてもらえるよう、低年齢向けでは手遊びを挟むなどの工夫を考え、実践しました。
担当したアナウンサーは、ベテランから中堅、若手まで幅広い層が担いましたが、入社1年目のアナウンサーも先輩と組んで担当しました。人に情報を伝えるというアナウンサーのスキルを幅広く磨き、経験値を高めていく狙いですが、読みの強弱や、間の取り方、絵本を使う場合は絵と朗読のつなげ方、セリフ部分の読み分けなど、毎回意識しながら取り組みました。伝える相手が目の前にいて反応がすぐにわかることも助けとなり、様々なものを吸収する機会となっています。
今後もウィズコロナの流れが続くと思いますが、対策を取った上での対面開催を軸としつつ、より幅広い人を対象にできるよう、取り組みを深めていきたいと考えています。
【事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想】
飯塚敏文アナウンサー
小学校で教科書の中の話を朗読したが、子供たちが物語に入り込みやすいように、登場人物の声色を変えることを意識した。授業で中身の解釈をしっかり行った児童への読み聞かせでこちらも緊張したが、自分の仕事を改めて見つめ直すことにもつながった。
山﨑彩奈アナウンサー(入社2年目)
ニュースや中継も、読み聞かせも、「聞き手に届ける」という点はとても大事な共通項だと思う。普段の業務では、受け取り手の表情や反応を直接見ることはできないだけに、読み聞かせ業務を通して、情報を届ける対象がいることを常に意識しようと改めて感じることがでた。
平山未夢アナウンサー(入社1年目)
子どもの集中力をいかに持続させるかがポイントになると感じた。その上で、読みながら子どもが一緒に体を動かせる本は大変効果的だった。また、本をそのまま読むのではなく、「これはなんだと思う?」などと子どもに問いかけることで、双方向のやり取りにすることも大切だと思った。
佐々木一朗アナウンサー(入社1年目)
子ども達の反応を見ながら、読むスピードや声のトーンなどを使い分けるように意識した。子ども達が喜んでくれたり笑顔を見せてくれると、とてもやりがいを感じた。一方で、走り回ったり泣いてしまう子もいたため、今後はなかなか関心を示さない子どもも引き込んでいけるよう、スキルを磨きたい。
【教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想】
川中島中学校担当教諭
プロのアナウンサーの朗読はすばらしく、物語のいろいろな場面が思い浮かび、さすがだと思った。生徒たちも刺激を受けたと思う。
鍋屋田小学校担当教諭
登場人物の声の使い分けや、風邪をひいた時の声、ケンカしているときの声など、その表現によって物語の世界に引き込まれた。心の中の声を読む際のスピードやトーンは、聞いている側にとって心地よく、まさに「語る」といった印象を持った。
古牧公民館担当者
プロのアナウンサーはしっかり声が出ていて、すごいと思った。大きな絵本を使ってもらい、子供たちも引き込まれていた。