【活動名】YBSアナウンサー すくすこおはなし会
【実施期間】令和3年10月5日~令和3年11月16日
【実施回数】会場3回
<事業実施の成果・課題>
◆昨年、コロナ禍 真っ只中で開催を決行したのだが、各園から「コロナ禍、園児が楽しみにしていた年間行事を軒並み中止せざるを得なかった。そんな中、この“読み聞かせ”は、園児たちにとって大きな楽しみと希望になった。来年以降も、是非、開催して欲しい。」との声を頂いた。その期待に応え今年も開催したが、やはり、各園から手放しで喜びと感謝の声を頂いた。
◆開催に当たっては、感染予防対策がしっかりとれる園(園児が集まってもソーシャルディスタンスが保てる広い部屋がある/換気・消毒などが徹底されている)を選んだ。その上で、幼稚園側の対策マニュアルに沿って、参加アナウンサーもマスクを着用したまま読み聞かせをするなど、万全の管理で事業を実施した。
◆3回の開催とも、事前に、何冊かの候補本を挙げて担当保育士さんと相談。幼稚園の図書室には置いていない本・先生方が読み聞かせた事の無い本だけを選んだ。
≪今後の課題・検討材料≫
★コロナ感染防止対策で「園児との距離」を取る分、普通の大きさの絵本だと、特に後ろの列になった子には“絵”が見えづらい。昨年も同じ課題を残して事業を終えたのだが、今年度も「開催できるか微妙」という理由で、大きな絵本の購入を見送っていたため、同じ検討課題を残すことになってしまった。
※一方で、今年度、大人数の前での読み聞かせをチャレンジで行った(第2回・城北幼稚園)。上記の通り、弊社が「大きな絵本」を持っていないため、これまでは少人数を対象にしてきたが、今どきの施設は、たいてい「プロジェクター」や「マイク音響セット」を持っている。施設の所有設備を使わせて頂くことで、通常の大きさの絵本でも拡大して見せることが可能。来年以降の参考にする。
≪第1回&第3回:和泉義治アナウンサーからの提言≫
・過去の反省から、読み聞かせの“前”に気を使った。準備が整ってから、「端っこや後ろのみんな、見えるかなー」と確認してから読み始める事。また、「これから読む本が面白かったら笑って良いし、質問したら、元気に答えてね!」と声を掛けてから始めた。
⇒コロナ禍で行動が制限されることに慣れてしまった子どもたちは、「声を出して笑って良いのかな?」「喋っちゃって大丈夫?」の気持ちが強い。園の感染予防対策を確認し、許可さえ頂ければ、上記のような『声掛け』をしておくと、園児もさらに楽しめる。
先生方からの要望
★「絵本だけでなく『言葉遊び』をやってほしい。アナウンサーのやり方・伝え方・楽しませ方を学んでみたいので。」
⇒「読み聞かせ」前、その場を温める・和ませる方法としても良いか。来年以降の検討課題。コロナ禍での難しさも。
★第2回・城北幼稚園は、新人・服部アナウンサーの出身園。当時の先生方をはじめ、園を挙げての大歓迎を受けた。新人アナながら逞しく成長した姿を見せることができ、本人も先生方も、感激で泣き出しそうな表情が印象的だった。
⇒ 弊社には、“山梨県出身アナ”が3人いるので、あえて、3人の出身園・出身校にアプローチして「読み聞かせ」に行くのも良いな、と思った。教え子の成長を見届けたい先生方、憧れの先輩に触れる園児・児童のためにも、そういった対象施設の決め方も考えたい。
追記:「成果」
※第3回(甲府みなみ幼稚園)では、読み聞かせ終了後、園のご厚意で「普段の給食」をご馳走になった。管理栄養士が監修する園児用の給食と全く同じメニューを頂いた。
⇒今年度・3回とも、各園からは心からの感謝を伝えられた。少しだけ収束感を見せてはいるものの、まだまだコロナ感染への警戒が続く中、楽しめるイベントは数少ない。その中で「読み聞かせ」は、園児にとっても先生方にとっても、心待ちにしていたイベントとの事。コロナ禍の昨年・今年は特に、この「読み聞かせ」によって、地域を、そして、宝である“子どもたち”を元気にすることができたと自負している。「地域貢献」の観点からも、出来る限り「読み聞かせ」事業に協力していきたい。
<事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想>
◆入社1年目・服部廉太郎アナ・・・3回全てに参加
・年少・年中・年長と1歳しか違わないのに、返事・挨拶・聞き方、それぞれに違いがあり、子どもたちの成長の早さというものを実感できた。
・一方的に読むだけでなく、双方向のやりとり(挙手、質問)を取り入れることで、子どもたちがより興味を持ち、同時に笑顔が増えた。自分がラジオ番組などを持った時、「トーク時にこういった手法を取り入れて行こう」と、勉強になった。
・「読み聞かせ」自体、とても楽しかった。また参加したい。
⇒【※第2回・城北幼稚園は、服部アナウンサーの出身園。成長し、アナウンサーとして戻った服部アナを、当時の先生方が大歓迎で迎えてくれた。】
・先生方が幼少期を覚えていてくれて嬉しかった。当時の「読んでもらう側」から「読む側」として戻れたことに感慨深いものがあった。地元でアナウンサーになった喜びを、あらためて嚙み締めた。
≪櫻井…子どもたちが目を輝かせながら、拍手。将来の夢を広げられたのでは?≫
◆第1回 山梨英和ダグラス幼稚園・岡本桃香アナウンサー
・同じ絵本を“各学年で読み回す”方式を取る中、(回ごとに)自分の読み方が少し変わっただけで、子どもたちの反応が全く違ってくることが面白く、読み手として工夫や成長が必要だと感じさせてくれるきっかけになった。
・一人が笑うとみんなが笑う「笑いの伝染」が起きた。当たり前のことだが、「楽しいことは、誰かと共有することで さらなる幸せな時間に繋がる」と、改めて感じた。
・(今回は)楽しい内容の絵本ばかりを読んだが、例えば「命について」など、ちょっと踏み込んだ内容の本を読み聞かせるとき、自分なりにどういった読み方、伝え方ができるのかと考えさせられた。研究していきたい。
◆第2回 城北幼稚園:田中千尋アナウンサー
・園児たちの一生懸命な姿に元気をもらった。
・「おじいちゃんの~」や「ねぇ、どれがいい?」など、一緒に声を出しながら読める本は、園児たちも生き生きしていて良いなと、思った。
◆第3回 甲府みなみ幼稚園:小松千絵アナウンサー
・久しぶりに「読み聞かせ」に参加したが、子どもたちととても楽しい時間を過ごすことができた。コロナ禍が続き、視聴者である“地元の子供たち”と触れ合う機会が最近少なかったので、子供たちと笑い合ったり、感想を言い合ったりできたのが、とても嬉しかった。
<教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想>
園児たちの感想
≪わにわにのおふろ≫・ワニがお風呂に入ったところが息苦しくなっちゃいそうだった。・ワニのお風呂がおもしろかった。 ・ワニの絵本が面白かった。
≪いつもいっしょに≫・くまが可愛かった。おもしろかった。
≪とんでもない≫ ・ライオンさんと、キリンさんのところが面白かった。
≪ねぇ、なにがいい?≫・ぞうさんが、お風呂のお水を飲んじゃう所がおもしろかった。
≪おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん≫・「ひいじいちゃん」の全部が面白かった。・ひいひいじいちゃんの「ひい」がたくさんあって楽しかった。・「ひいひい」ってみんなでたくさん言って、楽しかった。
【「読み聞かせ会」に関する感想】
・(第2回 城北幼稚園はスクリーンを使ったので)大きな画面で映画みたいだった。
・読みに来てくれて嬉しかった。
・本が楽しかったから、もう1回来てほしい。
・テレビの人が来てくれて嬉しかった。
【具体的な番組名をいくつも挙げて、先生に喜びを伝えてくれたようです】
教諭・保育士の感想
【第1回…山梨英和ダグラスこども園】
◆(アナウンサーの)言葉がハッキリしていて聞き取りやすかったため、子どもたちがよく集中して聞いていたのが印象的。落ち着いたゆったりとした口調が心地よく、絵本そのものを楽しめた。
◆子どもたちに問いかけたり、やりとりを楽しんだりといったところが良かった。同じ絵本でも、学年ごとに“読み分けて”くれてありがたかった。
◆今回は、園にない絵本だったので子どもたちは夢中になっていたが、アナウンサーの方が読んでくれるなら、“知っている絵本や定番の昔話”でも、新鮮な気持ちで聴き入るのではないか?
⇒先生方としては、普段の子どもたちの飽きやすい姿も見ているだけに、読み方次第でどこまで子供たちの興味がもつのか、試してほしい気持ちがあるようです。
【第2回…城北幼稚園】
◆一文字一文字がはっきりと聞き取れ、とても聞き易かった。声の出し方、読み方、間の取り方など、学ばせていただいた。「読むことのプロ」のさすがの読み聞かせを聞くことができ、“保育の学び”となった。
◆絵本の内容が、年齢に合っていて良かった。(園児も)静かに聞き入り、お話の中に入り込むような絵本と、子ども達が共に参加する絵本があり、とてもよかった。子ども達にたくさんの反応が見られて、(保育士として)こちらも嬉しかった。
【第3回…甲府みなみ幼稚園】
◆コロナ禍で、例年よりイベントに制限(縮小)がかかる中、日頃、テレビで見ているアナウンサーの方に来てもらえるのは、園児にとって良い思い出になる。
◆生のアナウンサーの声でお話が聞けるなんて最高に幸せだった。本当にありがとうございました。
◆今日のおはなし会を機に、子どもたちが絵本を大好きになってくれることを期待!