【活動名】FBC読み聞かせおしゃべり隊
【実施期間】令和3年9月~令和4年2月
【実施回数】会場7回・オンラインなし
<事業実施の成果・課題>
今年度も若手アナウンサーを中心に、福井市と小浜市の6校で実施することができた。
コロナの感染状況が刻一刻と変化する中で、2校が延期になり日程の再調整を余儀なくされたが、何とか実施できてほっとしている。
近年、各学校の先生方からは「表現方法や積極性を育んでほしい」との要望が多く寄せられ、今年度は特にそれらに合わせた内容を各アナウンサーが工夫を凝らしながら実施している。そのため、アナウンサー個人の読みに対する追究や表現の工夫など、格段にレベルアップが図れ、とても意義ある時間になっているようだ。
あわせて、コロナ禍でコミュニケーションの機会が減っているため、元気な子供たちとの時間で逆にパワーをもらえ、とても有意義な時間になっている。
今年度もオミクロンの影響で、公共施設での読み聞かせは、施設側からの要望もあり断念せざるを得なくなった。2年連続の中止となりとても残念に感じている。来年度は、感染の状況をより早めに予測し、何とかすべての事業を実施できるよう工夫していきたい。
<事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想>
中村謙太アナ…私が担当したクラスは、とても活発な児童たちで、絵本を読み始めた時から色々な感想を積極的に挟んできてくれました。その言葉を受けつつ、本の内容にスムーズに引き込むことができました。早口言葉のアクティビティでは、積極的に発表してくれる児童がいる一方、恥ずかしがっている児童には、「自信のある言葉だけでも発表してほしいな~」と促すと発表してくれました。なにより、発表した児童が、クラスメイトから拍手を貰い、喜んでいる顔を見て、嬉しく感じました。
増谷寧々アナ…合計11人のクラスだったので、一人ひとりと目を合わすことができ、さらにその子がどんな表情で聞いているのかをしっかりと確認しながら読み聞かせが出来ました。1冊目は「このあとどうなるでしょうか」と児童の意見を間に挟むことが出来たのですが、2冊目は最後に感想しか聞けなかったので、途中で何かもっと引き込む工夫を出来たらよかったなと今後の課題となりました。
坂田茉世アナ…みんなとても真剣に読み聞かせを聞いてくれて優しさ溢れるクラスだった。積極的で、授業中には9人全員が一度は少なくとも発表してくれました。授業終わりに、「夢を大切に頑張って下さい」と伝えると、みんなの夢を私に伝えに来てくれて嬉しかったです。時間配分が難しく、質疑応答の時間があまりとれなかったので次回は、みんなと話す時間も多く取りたいと感じました。
藤井友香アナ…「モチモチの木」は国語の教科書に採用されているので、3年生にとっては予習、4年生にとっては復習になります。少し長めの話ということもあり、後半から目線を逸らしている子が見られました。集中力を切らさないようもっとメリハリをつけた読み方が必要だったと感じます。中盤には、火がともったモチモチの木が大きく描かれる場面がありますが、子どもたちが見えづらそうにしていたので、座り方など絵を見せる工夫も、 もう少し出来たと思います。
ニュース読み体験では、ニュースに興味を持って貰えるよう今富小学校の児童の話題を選びました。原稿を配布すると「わ、今富小だ!」など驚いてくれました。原稿を渡した後は、みんなで声を出して読み、挙手制で数人の子供たちに立って読んで貰いました。アドバイスとしては「喉ではなくお腹から声を出すこと」や「口を大きく開けること」などを伝えました。実際にアナウンサーが使っている原稿ということもあり、アドバイスを真剣に聞いてくれたり、目を輝かせて色々な質問をしてくれたりしたので嬉しかったです。
<教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想>
・授業参観の一環としての実施でしたが、保護者の方々にも好評でした。アナウンサーの声の出し方、読み方に引き込まれている様子がわかりました。ありがとうございました。声を出して日本語に親しむ機会を増やし、子どもたちの読解力や表現力につなげていけたらと思います。(西津小・欠野先生)
・「モチモチの木」は子どもたちにとっては、なかなか集中を切らさずに聞くのは難しい作品だが、最後まで集中して聞いてくれて、さすがだなと思いました。細かい表現や、読みのスピードなどはとても参考になりました。今回の授業で、手を挙げて大きな声で発表してくれることを期待します。(今富小・山下先生)
・小規模校なので、すべての児童に読み聞かせを実施していただきありがとうございました。早口言葉では、普段おとなしい子も積極的に手を挙げていて、その楽しさが伝わってきました。(国見小・林先生)
・子どもたちが表情ゆたかに聞いているのが印象的でした。とてもいい経験になったと思います。(加斗小・田中校長)
・プロのアナウンサーの朗読を生で聞く貴重な機会をいただき感謝しています。口を大きく開ける、ポーズを利用するなど、今日習ったことを普段の音読の時間にも取り入れて実践いきたいと思います。(清水東小・今村先生)
・普段大人しい児童が多いので、積極的に発言するヒントをもらえたような気がします。早口言葉では、声は小さかったものの、楽しく取り組んでいたようです。(文殊小・細川先生)