新潟放送(令和3年度)

【活動名】BSNキッズプロジェクト
【実施期間】令和3年4月~令和4年3月
【実施回数】会場9回

<事業実施の成果・課題>

今年度は9会場で読み聞かせを実施できた。うち2会場は図書館を会場に、事前に参加者を募り、感染対策を施しての開催。他、6会場は小学校と学童保育。最後に保育園からの申し込みも受け付けた。
図書館での開催は今年度初めての試みで、「SDGs」をテーマに絵本専門士から選書してもらい、親子を対象に、読み聞かせとともにワークショップも行った。県内4会場での実施を予定していたが、新型ウイルス「第5波」の影響で2会場は直前に中止。佐渡など普段なかなか赴けない会場だったので、参加予定者からは残念がられた。
今年度は、新型ウイルスの流行状況を見極めつつ、リアルの開催にこだわった。マスクをつけたままの読み聞かせではあるが、やはり肉声の温もりや、アイコンタクトこそ、絵本の読み聞かせのアクセントとして大切。絵本は目の前で、ページをめくり、読み手と聞き手が時間を共有するものであると再認識した。リアル開催の余地があるうちは、出かけて行って、絵本の楽しさを対面で伝えたいと思う。
ただ、状況が困難になった場合はオンラインや配信でと考えるが、その場合の著作権のクリアが難しい。
一括して著作権をクリアして、各局の動画をアーカイブするような仕組みを構築していただけるとありがたいと思う。

<事業担当者およびアナウンサー(講師・読み手)の感想>

・林莉世アナウンサー
自分が子どもの頃に読んでいた本や、絵の迫力を感じる本、季節に合った本などを選び、子どもたちに届けました。この読み聞かせで紹介した本が特別な思い出の絵本となり、大人になったとき、誰かのために読んでくれたとしたら、これほど幸せなことはありません。
また、アナウンサーというお仕事を少しでも身近に感じてもらうため、早口言葉が紹介されている絵本も紹介し、皆さんは声を合わせて挑戦してくれました。
「面白かった!」という嬉しい声。こうしたダイレクトな反応は、やりがいにつながります。 

・大塩綾子アナウンサー
今年初めて実際の子どもたちの前で読み聞かせを行いました。きらきらした目で、一生懸命お話を聞いてくれている様子に感動しました。皆さんと一緒に、絵本をよんだり、クイズしたり、踊ったり…
笑顔が絶えない、楽しい思い出ができました。読み聞かせを担当して、子どもの頃、親にたくさんの絵本を読んでもらっていたことを思い出しました。私自身が好きだった本も紹介したいと思います。 

・前野智郎アナウンサー
こどもが大好きで、読み聞かせ程楽しい仕事はありません。絵本専門士の方からアドバイスを頂く機会を持てて、さらに興味が湧きました。資格取得も視野に入れて経験を重ねていきたいと思います。

<教諭・保育士・子どもたち・視聴者などの感想>

教諭より

・アナウンサーの来校をずっと前から楽しみにしていた子どもたち。当日は、絵本はもちろん、発声練習や早口言葉、実況まで披露してくださって、大喜びでした。紹介してくださった絵本を図書館で探して、読み返している子どももたくさんいました。コロナ禍にこどもたちに貴重な経験をプレゼントしてくださってありがとうございました。

子どもたちより

・絵本がとても面白かったです。また来てください。
・早口言葉を上手に言えてうれしかったです。
・私もアナウンサーになってみたいと思いました。

図書館イベント保護者アンケートより

・こどもは年長児で、はじめはSDGsにキョトンとしていましたが、絵本の内容から一緒に考えることができ、SDGsという言葉が身についたようです。
・子どもはアナウンサーの読み聞かせにじっくり聞き入っていました。
・娘は絵本大好きなので、絵本を通してSDGsを楽しく知ることができて良かったです。 頭カチコチの親にも絵本だと分かりやすくて親子で参加できて良かったです。
・絵本は物語だけでなく、世の中で起きていることを親子で考えるきっかけになることがわかりました。