【活動名】RNC子ども未来プロジェクト2020
【実施期間】2020年12月
【実施回数】1回
<事業実施の成果・課題>
コロナ禍という困難な状況下ではあるものの、2012年以来継続して実施している当事業を局としても途切れさせたくないという思いで、教育委員会と協議を重ねて実現の道を探りました。
教育委員会や各学校からも実施を希望する声があり、いつ、どの学校で、どのようにすれば実施可能なのかという点について慎重に検討しました。
結果、今年度の実施は小規模校での1回のみの実施ということにはなりましたが、感染防止対策を取りながら実施できたことで様々な教訓が得られ、今後の事業継続のためにも確かな実績となりました。
実施したのは少人数のクラスですが、通常の授業では使用しない広い理科室で行い、アナウンサーもフェイスシールド・マスクを着用しての読み聞かせや発声指導という、例年の読み聞かせ授業と比べると十分満足していただける内容ではなかったかもしれませんが、学校側からは大変喜ばれ、子どもたちも楽しく授業が受けられたようで、胸をなでおろしました。
<担当者の感想>
【松田愛理アナウンサー】
教室の換気をはじめ、子どもたちはマスク着用、私たちはフェイスシールド装着と新型コロナの感染予防対策をとりながら実施しました。お互いの表情が見づらく、また発声練習も声を抑えた形で行うということで、もどかしさもありましたが、子どもたちは一生懸命挑戦してくれました。
読み聞かせ作品は、学校からリクエストをいただいた地元出身の文豪・菊池寛の作品「うばすて山」。朗読時間は約16分。子どもたちに最後まで楽しんでもらえるかが一番の不安でした。作品中の8役を二人で分けて受け持ち、それぞれ声色を変えるなど工夫をしました。子どもたちは、私たちの表情を見ながら、本に目を向け集中しながら、また目を閉じて…それぞれの楽しみ方で朗読を聞いてくれていました。好感触を実感したのは、読み終えた後に手を挙げて述べてくれた「お年寄りを大事にしようと思いました」という感想です。物語の内容がしっかりと子どもたちに伝わったと、胸をなでおろしました。
<参加者の感想>
今回訪ねた小学校では初めての読み聞かせ授業。授業に立ち会っていただいた校長先生や担任の先生方からも、滅多にない機会と大変喜ばれました。
子どもたちも放送局のアナウンサーとの触れ合いに少し興奮気味のようでした。
授業中は熱心に話を聞いてくれ、また休憩時間には話しかけてきてくれたりと、とても楽しんでくれたようです。
読み聞かせの感想に「登場人物によって声を変えてくれたのでわかりやすかった」「アナウンサーの声がとても綺麗で聞きやすく驚いた」といった声を多くもらいました。