熊本放送(令和2年度)

【活動名】RKKボーイズ&ガールズお話し会
【実施期間】2020年11月
【実施回数】1回
【CD貸与】1作品
【貸与期間】2020年11月

<事業実施の成果・課題>

・実際に訪問した難聴学級、聞こえの教室の児童への読み聞かせでは、聞こえを補助するワイヤレス機器の活用により、しっかりと生の声を届けることができた。また、アナウンサーの朗読に合わせて、絵や文字のスライドをつかうことで、難聴児だけでなく、全員が、より作品を理解し、楽しめた。
・県立盲学校では、学校での実施を見送り、音源を送った。1作品は昨年のコラボレーションの録音で、生徒たちは一緒に演奏したことを思い出して、喜んで聞いてくれたようだ。音源を送ることで、それぞれの教室で聞くことができ、感染対策にもなったということ。

<担当者の感想>

例年よりも少人数での読み聞かせであったが、それによりソーシャルディスタンスは確保しつつも読み手の声、息遣い、動きがより届いたと思う。子どもたちも身を乗り出すようにして、しっかりと聞いてくれて、内容がよく伝わったと思う。難聴児は口元の動きが重要であることから、コロナ禍での感染対策として透明マスクの使用や、学校側にも透明ボードなど手作りで準備してもらったものも多く、安心して読み聞かせに臨むことができた。
難聴の児童たちに向けての読み聞かせは、どのような読み方をするとより分かりやすく伝わるか、考えて臨んだ。キャラクターの読み分けを、普段以上によりはっきりと声色を変えて挑戦したり、口の動きがしっかりと分かるように気をつけたりと工夫しながら取り組んだ。
子どもたちの感想を聞いてみると、読みの迫力や声の変化に気づいてくれただけでなく、登場人物の気持ちを考えたり、自分のことに置き換えて感じたりしてくれたようで、スクリーンに映し出された絵と私たちの表情を見ながら絵本の世界に入ってくれたことが分かり、とても嬉しくなった。
読み聞かせを通して互いに共感し合えることに、朗読の素晴らしさ意義を強く感じた。こういった交流の機会大切にしていきたいと改めて思った。
盲学校の実施では、録音したことで、子どもたちの反応を直に感じることができなかったが、感想文を読んで十分に楽しんでくれたことが分かり、一層嬉しかった。

<参加者の感想>

【健軍小・聞こえの教室児童】
・ おもしろい本を選んでもらって、さらにその面白さが伝わるようにキャラクターの声を使い分けていてすごい。また、1人で3役くらいしている役ごとの声が終始一貫ぶれなくて、すごいと思った。
・ 自分は放送委員をしているが、アナウンサーの人は緊張したり間違ったりしないのは当たり前で、何でも楽しんで、読んだり話したりしているように思った。

【健軍小・難聴学級児童】
・ 口を大きく開けると、声も大きくでるので、真似しようと思った。いろんな声の出し方を真似したい。

【健軍小・難聴学級教師】
・ 本に目を落としたままではなく、間をとるときに顔をあげるタイミングなどが、教師の私たちも勉強になった。