南日本放送(令和2年度)

【活動名】MBCアナウンサー学校朗読会
【ネット配信】1作品
【配信期間】2021年2月
【CD等貸与】2作品
【貸与期間】2021年1月~3月

<事業実施の成果・課題>

◆MBC アナウンサー春の朗読会

直接出向いての朗読会が開催できない状況下、初めて、スタジオからのライブ配信を行った。
著作権の関係から、鹿児島に昔から伝わる民話や子どもたちが書いた作文、創作童話を中心に朗読を行った。今後は、Zoom などを活用した簡易的な朗読会の開催を検討している。

◆作品の配布

【第1回】
2020年12月18日、鹿児島西ロータリークラブから社会福祉法人ゆうかりに、デジタルサイネージの機材とデータが寄贈され、施設利用者の前で贈呈式と「ぶたにく」の試写が行われた。利用者本人も出てくる場面では、歓声が起きるなど好評であった。
新型コロナウイルスの影響で学校現場での教育利用がまだ難しいところではあるものの、SDGsにもつながる活動であることから、この先もっと広がりをみせる動きがすでに出始めている。
【第2回】
MBCラジオの「あまみじかん」(土曜午後1時~)では、月に1回、奄美群島内の子どもたちが書いたお話を募集した「ネリヤカナヤ創作童話コンクール」の入賞作品をアナウンサーが朗読して、放送している。2019年度の作品は、2020年3月から放送し、今年2月27日(土)で一つの区切りを迎えたため、この回の放送終了後に1枚のCDにして、奄美群島内の学校に送付。

<担当者の感想>

◆MBC アナウンサー春の朗読会

ライブ配信は初の試み。Youtube で幅広い年齢層の方々に楽しんでいただいた。
これだけの数のアナウンサーが揃うことも稀であり、アナウンサーにとっても大きな刺激となった。会場や教室と違って、子どもたちの直接の反応は無いが、それだけに、視聴している子どもたちが飽きないような構成を心がけた。

◆作品の配布「ぶたにく」

写真ドキュメンタリー絵本の朗読というのは初めての経験で、最初はとまどいもあった。しかし実際に豚を飼育している現場を見学して、子豚たちの姿や鳴き声に触れ、イメージを具体化した上で臨んだ。と場の写真など、とてもリアルな部分もあるが、子どもたちの心に優しく残るような読み方を心がけた。
今後、SDGsの観点からも活動の幅を広げることができるものでもあり、私自身にとっても非常に勉強になる経験であった。

◆作品の配布「ネリヤカナヤ創作童話コンクール」

読み手をワクワクさせてくれるような楽しいお話ばかりで、毎回、楽しく収録している。
放送後に本人や学校からお礼の言葉をいただき、学校でまたみんなに聞かせたい、という言葉もよくいただく。入賞作品を集めた CD を送付することで、更なる子どもたちの創作意欲につながってくれることを願っている。

<参加者の感想>

【春の朗読会】
・ 開聞岳のケンカ物語、何となく覚えていました。懐かしかったです、子どもだった頃が思いだされました。
・ ステキな放送をありがとうございました。アナウンサーのみなさまの、朗読に、感動しました。次は、ラジオではなくて、実際に、生のステージで聴いてみたいです。
・ 最初の開聞岳と金峰山では、山と山のケンカに「クスッ」と笑えて楽しんだ。次の相撲大会では、自分が勝ったとき相手がションボリしていたところが印象的だった。最後は大勢のアナウンサーの朗読会で、有意義なラジオ時間をありがとうございました。ありがとう<(_ _)>
など、視聴した方からたくさんの感想をいただきました。

【「ぶたにく」 社会福祉法人ゆうかり 水流源彦様より】
2010年に幻冬舎より刊行された『ぶたにく』は、ゆうかり学園で丁寧に育てている黒豚の一生(人間の都合による)を紹介する写真絵本です。
今回、鹿児島西ロータリークラブによりデジタル化していただくにあたり、MBC の岡田祐介アナウンサーにナレーションを担当していただき、より臨場感あふれる内容となりました。
原作者の大西暢夫カメラマンの語り口調で本文が綴られているので、岡田アナウンサーの声がぴったりです。本文に豚の鳴き声が数箇所(月齢によって)でてくるのですが、岡田アナウンサーにおかれましては、生まれたての子豚や、出荷直前の豚の声を、事前に取材に来られ、よりリアルなものに仕上げていただきました。
私たちの施設におられる知的障害の方にとっても、より内容が分かりやすく、今後は小さいお子さん、視覚障害の方やお年寄りにも、内容をしっかりお伝えできるものと喜んでおります。
コロナ禍における厳しい状況ではありますが、近隣の小中学校のみなさんにも、食育の一環として、今後、ご覧いただきたいと考えております。
このたびは、誠にありがとうございました。

【ネリヤカナヤ創作童話コンクール】
送付先の学校に電話で連絡したところ、「給食時間や昼休みの放送で流し、皆で聞きます」「次回のコンクールに向けての参考にします」など、嬉しい言葉をいただきました。