【活動名】山口放送アナウンサーによる読み聞かせ
【実施期間】２０２１年１月
【実施回数】４回（オンライン）
＜事業実施の成果・課題＞
初めてのオンラインによる「読み聞かせ」で、手探りの中での実施でしたが、実りあるものになったのではないかと思います。
実施校は、山口県教育庁を通じ、小学校長会でネット環境の整っている学校から希望を募り決定しました。学校によってネット環境が異なるため、事前テストで出てきた課題に対応して本番を迎えました。
当初は固定カメラを考えましたが、『対面せずに４５分を飽きさせずに聞いてもらうのは難しい』との判断と、学校側との打ち合わせの際、５年生のメディア学習の一環で実施していた放送局見学がストップしており、オンラインでの社内見学のようなことができないかという提案があり、中継スタイルでの社内見学と説明に続いて「読み聞かせ」という構成になりました。
報道スタジオではメディアリテラシープロジェクトメンバーの報道部員、マスターでは同じく技術部員が解説し、一連をテレビ制作部カメラマンがタブレットで撮影してライブ中継しました。読み聞かせ担当のアナウンサーも、情報ワイド等で培った生中継リポートの技術を存分に発揮し、児童の興味を保ちながら４５分を終えることができました。
オンラインでの社内見学という初めての試みでしたが、通常の社内見学以上に詳しく見てもらい、また担当者が直接解説して質問に答えることで、放送への理解を深め、興味をもってもらうことができたのではないかと思います。社内見学も交えたことで、授業全体の緊張感を維持できてよかったのではないかと思います。
＜担当者の感想＞
【河野康子アナウンサー】
初めてリモートでの読み聞かせとなりました。今までは、聞き手の表情や様子を見ながらの読み聞かせでしたが、リモートでは、それが見えません。ライブ感がなくなり退屈なものになってしまうのではないかと心配していましたが、思っていた以上に子どもたちが喜んでくれたので嬉しく思います。双方の設備によって画質・音質に差が生まれますが、アナウンサーが読む、プロのカメラマンが絵本をきちんと撮影して見せる、というところにも意味があるように思いました。リモートの可能性を感じました。
【事業担当者】
やってみるまではどのような展開になるのか、スムースに行えるのか不安でしたが、先生方のご準備のおかげで無事終えることができました。報道部やテレビ制作部・技術部・制作技術部など、社内各部署の協力も得て、社内を詳しく見てもらえることで、放送や放送局に興味を持ってもらえるよいきっかけになり、地域の学校とつながっていく新しい方法論が見つかったような気がします。
＜参加者の感想＞
【先生方の感想】
・ 当校だけが見ている感覚が薄れ、本当のテレビを見ているようでした。河野アナウンサーの声や山本カメラマンの映像は、失礼ですがやはり素人ではないテレビ局の仕事をしておられると感じました。
・ 副調整室は教科書にも写真がありますが、実際に動く映像で見させてもらい、放送する現場の臨場感を知ることができました。放送が途切れないようにするテレビ局のシステムを知ることができ、子どもたちは万が一の備えが必要なことを学びました。
・ 今日はテレビ局の紹介と読み聞かせをしていただき、子どもたちはとても興味深く熱心に見聞きしていたと思います。テレビ局の紹介があることが予めわかっていたら事前指導をしたり、質問を考えさせたりという時間がもてたかなと思いました。テレビでいつも見ている人が、自分たちのために本を読んだり、話をしてくださったり、子どもたちはとても感激していました。すてきな時間をありがとうございました。
・ 放送局内をアナウンサーの方に案内していただけるのは、とてもわかりやすく贅沢なことだと感じました。せっかくの機会でしたので、事前にどんな内容で実施していただけるのかがわかっていたら、子どもたちに質問等の準備をさせておくことができたなと思いました。教室にもどってから色々なことを話していたので、その声がリモート中にお届けできたらと少し残念でした。読み聞かせは声の抑揚や間の取り方など、情景が浮かぶようでとても勉強になりました。また是非お聞かせいただきたいです。貴重な体験をありがとうございました。
【児童の感想】
・ わたしはこの読み聞かせを聞いて、少しアナウンサーのことについて知れました。ふだんの勉強だけでなく、こういった形で（リモートで）お忙しいなかありがとうございました。正直アナウンサーについてあまり興味がなかったけど、この読み聞かせを聞いて少し興味をもつことができました。
・ 読み聞かせでは『？』があったらたずねるように言ったり、１ページを読み終わったらちょっと絵を見せて次のページにいったりしていて、とても見ていて気持ちよかったです。声もきれいだから、目をつむっても話が耳にはいってくるくらいきれいな声でした。
・ いろいろな人がかかわって１つの番組ができると聞いて、すごく大変な仕事なんだなと思いました。いつも目にするニュースは生活にかかせません。見る人のためを考えてくださっていることを知って感謝の気持ちでいっぱいです。
・ テレビを見ていて疑問に思っていたことも、すべて知ることができました。社会科で習ったよりも、とてもくわしく知ることができました。
・ 今日教えてもらった原こうの読み方をお母さんと話しながら、「ニュースライブ」を見ると言い方がわかっておもしろかったです。
・ 日ごろは放送局の中の様子を見れませんが、見ることができたのでうれしかったです。本の読み聞かせの仕方が上手だったので、すごいなと思いました。
・ 山口放送では、災害のために電気を作っていると知ってびっくりしました。
