北日本放送(令和2年度)

 北日本放送読み聞かせ①北日本放送 読み聞かせ②

【活動名】KNB読み聞かせ事業 
【実施期間】2020年9月
【実施回数】1回
【ネット配信】170作品
【配信期間】2020年4月~2021年3月

<事業実施の成果・課題>

【音楽と朗読の夕べ】
コロナ禍のなかでイベントを企画することは、大変リスクを伴うものでした。感染リスクはもちろんですが、視聴者や参加者からの見え方も気にしないといけないので、実施の決定については一定の判断基準と感染対策の徹底という強い意志が必要だと思いました。
実際やってみると、参加者はきちんと感染対策もされている方たちで、主催者だけではなく参加者の高い意識のもとでイベントは成り立つということが改めてわかりました。
音楽と朗読は、マッチングがいいイベントです。その分、開催3か月前から演出方法の打合せ、リハーサルを行うなど摺合せに時間がかかりました。
大きな声を上げて騒ぐイベントではなく、楽器と朗読による文学の世界を楽しんでもらうイベントは、コロナ禍の陰鬱な時間の中で、参加者にとっては静かなくつろぎと楽しさをかんじてもらう時間を提供できたのではないかと思います。

【「ことばの泉」配信】
番組の利活用として配信コンテンツを展開することは、大切な取り組みと感じました。放送は文字通り「送りっ放し」と言われる一方で、時間に制限されずユーザーの都合で見聞きできるネットコンテンツとしての再利用は、今後の放送局のビジネスモデルとしても、さらに重要な取り組みと思いました。その際、放送以外のコンテンツを誰が作業するのかといった体制、そして書籍や音楽の著作権処理がカギになると思いました。
また取り組みを紹介するテレビラジオ、そしてSNSでのPRが大切と思いました。

<担当者の感想>

コロナ禍で開催が危ぶまれた企画でしたが、会場では検温や手指消毒を徹底し、入場制限をかけて実施することができました。
今回は、角野英子さんの「魔女の宅急便」を一部抜粋して朗読しました。「魔女の宅急便」の代表曲やサントラを、ギターとバイオリン演奏でも楽しんでいただきました。
小さなお子さんから、おじいちゃんおばあちゃんまで幅広い年代の方が、約1時間の朗読と演奏に耳を傾けてくださいました。一つの文学を感情移入しながら読み上げる。その文学の世界を音楽とともに繰り広げることで、立体的な文学の世界観を作れるように努めました。放送やイベント司会など普段の仕事ではなかなかできない経験をし、アナウンサーとして大きな学びがありました。

<参加者の感想>

【音楽と朗読の夕べ】
参加者からは、物語の世界を立体的に楽しめた。自分で読むだけではなく、物語の世界にいるような感じになったといった声がありました。

【「ことばの泉」配信】
タブレットやスマートフォンでも聴けるので、ステイホーム中に気軽に子どもと聴きながら楽しい時間を過ごせた。テレビCMがあったので、配信されていることが初めて分かったという声がありました。