福井放送(令和2年度)

【活動名】FBC読み聞かせおしゃべり隊
【実施期間】2020年9月~11月
【実施回数】7回

<事業実施の成果・課題>

今年度は、若手アナウンサーを中心に福井市、あわら市の7校にて実施しました。
当初の予定では、公民館や図書館などの小ホールでの開催も模索しましたが、感染拡大の状況の中、多くの人を集めることが困難なため実施を断念しました。
各アナウンサーとも、工夫して読み聞かせに取り組み、結果としてアナウンス技術や表現力の強化につながったと考えています。また、各学校の要望もうまく取り入れ、子どもたちが言葉や絵本に興味を持つことにつながったと考えています。
今後も継続して実施し、より多くの小学校で日本語の魅力や絵本の楽しさを伝えていきながら、我々のスキルアップにつなげて行くと同時に、ホールでの読み聞かせにも取り組んでいきたいと思います。

<担当者の感想>

【工藤修斗アナウンサー】
朗読した後は、子どもたちから「登場人物の声が変わっていた、おならの音が全て違っていておもしろかった」など、嬉しい意見をいただきました。ただ、読み手としての表現力はまだまだで、もっとおばあちゃんっぽく読むことができたら絵本の内容をもっと伝えられたのではないかと感じました。最初は緊張していた子どもたちも、徐々に手を挙げてくれたり発言してくれたり、そして何よりとても熱心に朗読を聞いてくれ、もっと上達したいと思いました。朗読には、声色の変化、強弱、緩急、間など、アナウンサーに必要な要素が全て含まれています。日頃の練習が読み聞かせの授業に活きてくるので、努力していきたいです。

【増谷寧々アナウンサー】
教室に入った瞬間に雰囲気がわかったので、質問など多めにして楽しんでもらおうと決めました。その思いどおりに成功して、本を聞くだけでなく、参加型のような形でできたと思います。早口言葉では、言えない子が恥ずかしそうにしていたので、少しみんなで一緒に言う時間を増やせばよかったかなと思います。

【山崎 航アナウンサー】
初めての読み聞かせで、しかも90分と普段よりも長い時間だったので不安でしたが、時間が経つのが早く感じました。読んでいる時の表情を見せたかったので、マスクではなく、口の形が分かるようなマウスシールドを使いました。絵本は低学年の集中力を考えて、インターバルを挟みながら、短いものを5冊読みました。登場人物にあわせて声を変えましたが、もっと大胆に、そして緩急、滑舌・発声ともにもっと練習しないといけないなと思いました。とても有意義な読み聞かせでした。

【亀島愛永アナウンサー】
“3年生でも分かるように”“6年生が退屈しないように”の2点を両立するのは非常に難しく、私自身も勉強になりました。
我々は日ごろ「おじいちゃんやおばあちゃんにも、子どもにも分かるような言葉を使おう」と指導されますが、まさにその力が試された90分間だったなと感じています。
年に一度の読み聞かせ事業。「こんな表現が出来るようになったな」「ここはもう少し表現の幅を磨かなくては」など、自分の読みや表現力の現在地を確認することが出来ました。

<参加者の感想>

【下宇坂小学校 兼上校長】
お二人が一生懸命読む姿に感銘を受けました。どの子もキラキラした目で絵本を見つめていました。私も一緒に聞かせていただきましたが、工藤アナウンサーのまっすぐな声はとても心にしみ、あたかも絵本の中にいるようでした。私もたまに読み聞かせをしますが、うまくいかないことばかりです。子どもたち一人一人の目を見て話しかけるように読み聞かせしてくださっているからこそ、登場人物になりきって冒険を味わうことができるのだなと実感しました。ありがとうございました。

【あわら市細呂木小学校 牧井先生】
前に出て発表するのが苦手な子や集中できない子がいたので心配でしたが、その子たちがおとなしく絵本を聞いて、早口言葉も前に出て発表してくれて本当に驚きました。本当にありがとうございました。

【あわら市金津小学校 青木先生】
アナウンサーというと実況というイメージがあったので、子どもたちのリレーの様子を実況してほしいと無理なお願いしをしてしまいましたが、要望に応えてくださり感謝しています。表現力と巧みな言葉遣い、臨場感もあって、子どもたちも興奮していました。このような時期ですが、子どもたちが楽しい時間を過ごせたことに心から感謝いたします。