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2007年2月12日(月・祝) メ~テレ制作
シルクロードをたどり大海原を超え日本にたどりついた音楽があった。「雅楽」。中国・唐時代の宮廷音楽は日本人の文化となって受け継がれている。
中国の都から秘境の山々を超え、深い谷を渡り雲南の少数民族に伝えられた音楽があった。「納西古楽(なしこがく)」。人々が憧れ伝え続けた音楽の心を確かめる旅が始まる。その旅人は2人。
雅楽の心と技を受け継ぎ、独自の音楽世界を創り出している東儀秀樹。
中国・西安出身の中国琵琶奏者ティンティン。
アジアの音楽のDNAがひとつになって古代の風景が今、蘇る。
中国雲南省。標高3,000メートルの高地の町・麗江(れいこう)。納西族(なしぞく)が暮らす石畳と瓦屋根の美しい町は世界遺産にも登録された。実はここに納西古楽という音楽代言う音楽が残されている。中国から消えたと思われていた音楽が、この町に響いていた。
人々が必死の思いで伝えてきた音楽。急峻な山々に囲まれ、長江や瀾滄江(らんそうこう)がぬける深い谷に阻まれた秘境の里。そこに封じ込めたれたかのように残る音楽・・・・。
日本の雅楽を思わせる懐かしさがあった。
中国のこの秘境の地にかつて音楽を伝えた人々がいた。そして道があった。
ちょうど雅楽が荒波を超えて日本に伝えられたように、それは人の行く手を拒む険しい道だった。その名は西南シルクロード「茶葉古道(ちゃばこどう)」。
その道は貴重な御茶屋塩を運び、音楽を伝えた。
取材班はかつて荷馬隊が通った険しい道をたどり山々を越えた。村々に残された音楽を愛する人々と出会った。そしてそこは古い楽器があった。荷馬隊で旅した老人が、住時を偲んで楽しく踊り、歌う。音楽が秘境の里に暮らす人々を支え、民族の誇りを育んできたことを私たちは知った。
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