#80 南部鮭に愛を込めて ~鮭一筋65年!鮭博士の恩返し~

2015年2月1日(日)(テレビ朝日放送) IBC岩手放送制作  協力 文部科学省

shokukikou80-2.jpg赤いダイヤと呼ばれるイクラ。
保存食としても価値が高い新巻鮭。
“捨てるところがない魚”と言われる鮭は、私たち日本人には馴染みの深い魚です。
その鮭に魅せられ、加工品の研究を続けている人物がいます。
中嶋 哲さん83歳。

shokukikou80-1.jpg鮭の水揚げ量本州一の岩手県宮古市で生まれ育った中嶋さんは、
昭和62年に全国初の「鮭の中骨缶詰」を開発。当時、缶詰は大ヒット商品となりました。
以来、中嶋さんは地元で『鮭博士』と呼ばれています。
「故郷に帰る鮭は義理堅い魚。余すところなく良い製品にするのは鮭への恩返し」
そう話す中嶋さんの自宅庭には新巻鮭が泳ぎ、
「研究室」(元茶室)は実験用のフラスコだらけ…。奥さんもちょっと呆れ顔です。

shokukikou80-4.jpg自称「鮭バカセ」は、75歳を過ぎてから難しい加工法とされる「冷燻づくり」に挑戦。
そこには、先細りが進む地域、そして家族への思いがありました。
しかし、脱サラした仲間たちとの新しい船出は予期せぬ展開に…。

shokukikou80-3.jpg番組では、どんな荒波をも笑顔で乗り切ろうと奮闘する
鮭博士の人生と共に、奥深い鮭の世界に迫ります。

編集後記

ディレクター:千葉 佳史(IBC岩手放送)

番組の主人公は岩手県宮古市で「鮭博士」と呼ばれる中嶋哲さん。
笑顔が素敵な若々しい83歳のお爺ちゃんです。
全国初の鮭の中骨缶詰めを開発したのは50歳を過ぎてから。
生れた川に帰る鮭を「故郷を忘れない義理堅い魚」と愛し、
現在は、昔ながらの製法で「冷燻」づくりに取り組んでいます。
「地方消滅」や「グローバル化」などの言葉を耳にする機会が増えた昨今。
中嶋さんの生き方は、「身近な故郷に可能性と宝物がある」
そして、「大好きなことが1つあれば人生が楽しく、より豊かになる」
ということを私たちに教えてくれます。
日本人に馴染みの深い鮭。食卓で鮭を見つけた際、愛すべき鮭博士のことを
思いだし、1日1日を大切に、そして笑顔で過ごしていきたいと思います。

番組情報

◆南部鮭加工研究会
【電話】0193-62-6287

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