#76 味よし 香りよし 見た目よし ~豊後水道の新ブランド かぼすブリ~

2014年12月28日(日)(テレビ朝日 放送) 大分放送制作  協力 文部科学省

shokukikou76-1.jpg全国に名高いブランド「関あじ・関さば」の漁場である豊後水道で、今、新しいブランド魚として注目されているのが「かぼすブリ」です。

もともと、大分県では豊後水道の恵まれた環境で育てるブリ養殖が盛ん(生産量全国3位)ですが、近年は消費量の低下や価格の低迷により、ブリ養殖を取り巻く環境が年々厳しくなっていました。

shokukikou76-2.jpgそんな中、大分特産のカボス(生産量全国1位)を餌に添加して育てる”かぼすブリ”が誕生(2010年)したのです。

shokukikou76-4.jpg豊後水道に面した臼杵湾(大分県臼杵市)で”かぼすブリ” を生産している、佐々木兼照さん(65)は、「”かぼすブリ”との出会いが、自分に新たなやる気を起こさせてくれた」と言い、研究を進めた大分県とも連携して、県外で行う試食会などのPRにも積極的に参加しています。

shokukikou76-3.jpgまた、地元の臼杵市でも、”かぼすブリは”新たな特産品として期待されており、イベントの開催や、新しい加工品なども誕生しています。
試食した方々が、口を揃えて「美味しい」「生臭さがない」「いくらでも食べられる」という”かぼすブリ”。餌にカボス果汁を添加することでの実際の効果は様々です。

shokukikou76-5.jpg豊後水道で生まれた、大分ならではのブランド魚「かぼすブリ」の魅力、地元の取り組み、そして生産者の思いに学びます。

編集後記

ディレクター:伊東 武紀(大分放送)

“かぼすブリ”の生産者、佐々木さんは、まさに海の男。佐々木さんの名刺には「命をいただき 命を育み 命をつなぐ ありがとう命よ ありがとう海よ」という文言が書かれています。こうした思いで40年以上、養殖業をされてきた佐々木さんが育てる“かぼすブリ”は、本当に様々な魅力あふれる魚なのですが、一番の魅力はやはり「味」です。私が“かぼすブリ”を初めて食べたのは、番組でも紹介した「割烹みつご」で頂いた、“かぼすブリ”づくしのコース料理でした。お刺身とカルパッチョから始まり、ブリ大根や握り寿司など8品のかぼすブリ料理を堪能して、最後は、ブリしゃぶ鍋を頂きました。食べる前は、ブリばかりなので途中で飽きるのではないかと思いましたが、とにかく、さっぱりとして生臭さのない“かぼすブリ”は、それぞれの料理で様々な味わいを楽しめるので、シメのブリしゃぶ鍋の雑炊まで、本当に箸が止まることなく美味しくいただきました。この“かぼすブリ”の魅力を伝えたいという思いで、取材を重ねた今回の番組ですが、舞台となった大分県臼杵市がまた、とても魅力的な場所なのです。

城下町の面影が残る街並み、そして、磨崖仏では日本で唯一の国宝に指定されている「臼杵石仏」などがあり、「歩きたくなる町」とも言われています。また、古くから、醸造業の盛んな町でもあり、市内には、創業100年を越す老舗の味噌、醤油店や酒蔵などが並びます。
番組を見て、“かぼすブリ”に少しでも興味をもたれたら、是非、観光地としても魅力的な臼杵まで足を運んで頂き、より新鮮な“かぼすブリ”を堪能頂ければと思います。

番組情報

◇大分県漁業協同組合
【電話】097-534-1522
◇割烹みつご  
【住所】大分県臼杵市臼杵524-1
【電話】0972-62-5107
【ホームページ】http://mitugo.net/

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