#69 飴色の宝石 ~ 秋田・八郎湖の絶品ワカサギ料理 ~

2014年11月9日(日)(テレビ朝日 放送) 秋田放送制作  協力 文部科学省

shokukikou69-1.jpg秋田県の中央西部、男鹿半島の付け根に位置する八郎湖。古くからワカサギの産地として知られている。実は秋田県のワカサギ漁獲量は全国3位、そしてそのほとんどがこの八郎湖でとれているのだ。

新鮮なワカサギを使った料理はこの地域ならではのもの。特にワカサギの佃煮は生のまま調味液につける「生炊き」という製法で作られる。shokukikou69-2.jpgワカサギはすぐに鮮度が落ちてしまうため、生炊きができるのは八郎湖など全国でも限られた地域だけだ。生炊きは鮮度を保ったまま調理するので魚の味が濃く、身もふっくら、味も食感も格別なものになり、全国にもファンが多い。

しかしこのワカサギが徐々にとれなくなってきている。それには八郎湖の歴史が関係していた。番組では八郎湖を大切にしながら、その恵みを未来に残そうとする漁師たちを紹介する。shokukikou69-4.jpg

編集後記

ディレクター:鎌田智循(秋田放送)

今回取材した八郎湖は私の故郷、秋田県潟上市にあります。八郎湖にフナ釣りに遊びに行ったり、給食に八郎湖でとれたワカサギやシラウオの佃煮が出たりと小さい頃から身近な存在でした。その景色や食文化を知ってもらいたいと今回の企画に取り組みました。

ワカサギというと氷上ワカサギ釣りといった冬のイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし八郎湖では春と秋にワカサギ漁の解禁があり、その時期は地元の漁師は毎日忙しく漁に出ます。
とれたばかりの八郎湖のワカサギを地元の人たちは新鮮な状態で料理します。中でも佃煮は絶品です。調味液に生のままのワカサギを入れる「生炊き」はこの地域ならではの製法。出身地でありながら、私自身この製法が珍しいものとは知りませんでした。
しかしこのワカサギ、八郎湖の干拓によって漁獲量が減ったため、とれる量が制限されているんです。漁師の姿を通じて八郎湖の歴史やワカサギの味をお伝えします。

番組情報

◆佐藤徳太郎商店 鎌田 正さん

【電話】018(877)3224

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