#62 かすべ踊る曳山まつり~秋田土崎・港町の祭食~

2014年9月14日(日)(テレビ朝日 放送) 秋田放送制作  協力 文部科学省

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秋田県秋田市土崎地区に江戸時代から伝わる伝統行事・土崎港曳山まつり。各町内が巨大な曳山を作り、目抜き通りを練り歩く勇壮なお祭りだ。この祭りの期間中、各家庭で提供されるのが『かすべ料理』。かすべはエイの乾物で、その昔、北前船によって北海道から運ばれた。2日間水で戻して、醤油・酒・ザラメで甘辛く煮付けて食べる。

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乾物のかすべは日持ちがすることから、夏のもてなし料理として珍重されてきた。ことし80歳になる上村タチさんはかすべ作りの名人。祭り当日の7月20日には毎年大鍋でかすべを煮付ける。祭りには都会で働く息子や孫もみんな帰ってくる。家族をかすべでもてなすのがタチさんの楽しみだ。

 

shokukikou62-2.jpg港町が活気に溢れる祭りの様子を通して、人々のふるさとへの思いを描く。

編集後記

ディレクター:石川 岳(秋田放送)

朝から晩までお囃子を耳元で聞いていた祭りの2日間。おかげで私もカメラマンも取材後しばらくは心地よい幻聴に悩まされました。実は二人とも、祭りの舞台となった土崎地区のとなりに住む、いわば地元民。子供のころから祭りに精通しているハズでしたが、かすべの由来や曳山の意味など今回の取材で初めて知ることばかりで勉強になりました。

軸となる家族は事前取材で決めていましたが、その他は『祭り当日に路上でネタを拾おう』と、ノープランで町を歩き回った2日間。町を離れた人たちも祭りにだけは戻ってくるという田舎の港町の、楽しくもちょっぴり物悲しい雰囲気を果たして伝えることが出来た…でしょうか?
100グラムで1,000円以上と、見た目からは想像出来ない超高級食材のかすべ。子供のころはアンモニア臭がきつく感じて嫌いでしたが、今は大好きな酒の肴です。ぜひ夏の始めの土崎で、キリリと冷やした純米吟醸酒と試してみてください。

番組情報

◆竹中商店◆ 
【電話】018‐845‐0051
【HP】http://takenakashouten.com
◆土崎港曳山まつり実行委員会◆ 
【電話】018‐845‐2264

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