#52 能登に"福"来たる!~漁獲量日本一 能登ふぐ~

2014年6月29日(日)(テレビ朝日 放送) 北陸放送制作  協力 文部科学省

shokukikou52-2.jpg「世界農業遺産」に認定された能登の里山里海。
今最も注目を浴びるのが漁獲量日本一の「能登ふぐ」です。

フグと言えば山口県下関が有名ですが、実は
天然ふぐの漁獲量日本一は能登です!

高額で取引されるフグには付加価値がある。
雇用が生まれる、能登の活性化につながると活動を始めた人たちがいます。石川県七尾市の水産会社社長杉原省さんを中心に発足した「能登ふぐ事業協同組合」です。

目指すは「能登ふぐ」ブランド化。

発足当時は7人でしたが、1年を過ぎた今メンバーは30を超えました。市民に知ってもらおうと試食会を開催、また、能登ふぐの扱い方や調理方法を学ぶ勉強会を開いてきました。
料理人として先頭に立つのは澤田広一(さわだひろかず)さん。

shokukikou52-3.jpg能登ふぐに早くから注目しオリジナル商品を次々と開発しています。「能登ふぐの押し寿司」「能登ふぐ酒粕漬け」などです。

また、嬉しいことに 七尾湾で最近になってトラフグの産卵場所が発見されました。
発見に立ち会ったのはこの道40年のベテラン漁師。七尾湾は魚が育つ海だと言います。

shokukikou52-1.jpg能登ふぐブランド化を目指して1年、5月には”のと福来まつり”を開催。内外にアピールしました。そこで目玉商品として開発したのが「能登ふぐ丼」です。

豊かな里山里海を背景に「能登ふぐ」のブランド化を目指す人々に学びます。

編集後記

ディレクター:東海 瑞穂((有)メディアキャッツ)

フグの身は、煮ても焼いても刺身でも白いので、撮影時のライティングに苦労しました。また、てっちりやてっさは飽きているという関東の人の声を聞いて、果たして食紀行にふさわしい映像ができるかと心配しました。しかし、フグの押し寿司が救ってくれました。映像を見た誰もがキラキラ光って美味しそうと言ってくれたのです。確かに見た目通り美味しくて、いくつでも何度でも食べたい美味しさです。これは視聴者を惹きつけると思いました。
コース1万円以上という高価なフグ。海の幸が豊富な石川では、手間の掛かるフグを食べる習慣がありません。“能登ふぐ”のニュースが流れても金沢での反応は今ひとつです。しかし、能登では違っていました。越前ガニや氷見寒ぶりに負けないくらいの全国ブランドにしたいという強い意気込みがありました。フグは高価ゆえに売り手にとって価値がある。過疎化に悩む中で、三万人以上の雇用が見込める地域活性化の起爆剤になる。北陸新幹線金沢開業間近というタイミングの良さもあり、関東の富裕層をターゲットにできると期待大です。
取材後、安価な天然フグを使った庶民的価格のフグ料理を出す店が増えました。能登ふぐ事業協同組合のメンバーも増えています。関東への売り込みに積極的に出かけています。
これからが“能登ふぐ“の正念場。フグで本当に福が来るのか?今後も取材を続けて”能登ふぐ”と能登の未来を見つめていきたいと思います。

番組情報

◆能登ふぐ事業協同組合
【H P】http://www.notofugu.com/

◆さわだ旅館
【H P】http://www.sawadaryokan.co.jp/

◆和倉温泉加賀屋
【H P】http://www.kagaya.co.jp/
※能登ふぐツアーは一回限りの開催でした

◆伊藤九商店 ふぐの卵巣の糠漬け製造
【H P】http://www.itoku.net/index.html

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