#37 ご縁を結ぶ神社そば ~島根・奥出雲のそば文化に学ぶ~

2014年2月2日(日)(テレビ朝日 放送) 山陰放送制作  協力 文部科学省

shokukikou37-2.jpg神社の中にそば屋さん?!「神話のふるさと」で「出雲そば」が名物の島根県。山あいの町・奥出雲町には、神社の境内にお店を構える、全国的にも大変めずらしいそば屋さんがあります。「姫のそば ゆかり庵」。オープンして3年ほどですが、評判が評判を呼び、全国各地からお客さんがやってくる人気店です。

出雲そばの特徴は、麺が色黒で、よく噛まないと食べられないほどのコシの強さ。のどごしの良さをたのしむとされる、お江戸・東京のそばとは真逆の性格。ゆかり庵のそばは、その出雲そばの特徴をさらに際立たせた個性の強いそばで、「こんなそば初めて食べた!」と驚くお客さんも少なくありません。

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また、「自給自足のそば屋」を目標に掲げていて、オーナーの岡田篤志さんら4人のスタッフで、そばの自家栽培をはじめ、米や野菜など、食材の多くを自分たちで育てていて、それを料理につかっています。奥出雲の幸で、全国のお客さんをおもてなししているのです。

shokukikou37-4.jpgそして、ゆかり庵のスタッフは、店を構える神社・稲田神社をお護りする役目も担っています。境内のそうじ、神事のお手伝い、参拝者の応対…といった神社の管理、そして、そば屋の運営。この両方を日々おこなっている「ゆかり庵」での密着取材を通じて、「人と人」「人と食」の”ご縁”を見つめます。

編集後記

ディレクター:八幡 真和(山陰放送)

「ゆかり庵」オーナーの岡田さんの毎日は、とにかくパワフル。そば打ち、米作り、野菜作り以外にも、メロンを育てて販売したり、ブルーベリーを栽培してジャムを作ったり、野鳥の巣箱を作ったり、正月の門松を手作りしたり…。そば打ちだけでも大変なのに、365日つねに何かを生み出しつづける行動力には本当に圧倒されます。
そんな岡田さんが目指すのは、「奥出雲の美しい風景を守ること」。仁多米を育む棚田の風景の保全、休耕地が荒れ地にならぬよう、そば畑にすること…地域の風景を守るためには、農業がきちんと営まれ、農産物が消費される、というサイクルが大切。その出口として「ゆかり庵」があるのだと言います。神社という場所も、五穀豊穣を祈り、農業の発展を願うという意味でも、ふさわしい舞台なのかもしれません。
岡田さんのまわりには、想いを共にするゆかり庵のスタッフの皆さんや、町の人たちの多くの支えがあります。そして、彼らの奥出雲への愛情・自信・誇りはとにかくすごい!こちらから聞かなくてもすぐに奥出雲自慢が始まります。shokukikou_toiawase37-3.jpg
美しき山里は、ドラマや映画のロケにも使われており、自然も食べ物も人情も“古きよき日本”が色濃く残っています。番組を見て興味をもった方、ぜひ奥出雲に来て、そばに出会い、自然に出会い、人に出会い、素敵なご縁を結んでください!

番組情報

shokukikou_toiawase37-2.jpg◆姫のそば ゆかり庵
【住 所】 島根県仁多郡奥出雲町稲原2128-1 稲田神社境内
【電 話】 0854-52-2560
【アクセス】JR出雲横田駅から車で2分
【営業時間】11:00~15:00(L.O.14:30)
【定休日】 火曜定休
【Facebook】イベント、臨時休業等、情報更新中
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