#35 鮭に感謝! 越後村上 ~城下町を支えた伝統食に学ぶ~

2014年1月19日(日)(テレビ朝日 放送) 新潟放送制作  協力 文部科学省

shokukikou_toiawase35-1.jpg 新潟県最北部の村上市は城下町として栄え、今もその風情ある街並みが残っています。そして軒先には、決まって”腹を割かれた鮭”がまるごと一尾ぶら下がっていますそれが江戸時代から受け継がれてきた特産品「塩引き鮭」です。
独特の製法と冬の時期の寒風にさらして作られる保存食で、軒先に鮭を吊るすその光景は冬の時期の風物詩ともなっています。
shokukikou_toiawase35-2.jpg 村上市は中心部を流れる自然豊かな大河・三面川に産卵のため鮭が遡上することから、江戸時代には世界で初めて鮭の回帰性に着目し自然ふ化事業を行ないました。以来、尊い命であり村上藩の財政資源でもあった鮭は大切に扱われるようになりました。
shokukikou_toiawase35-3.jpg 捨てる所がないようあらゆる部分を食材として活用し、100種類以上の村上オリジナル鮭料理が誕生しました。また日本初という鮭のミュージアムもあり、いつしか「鮭のふるさと」「鮭の街」と言われるようになりました。
小学校の授業で稚魚の放流が行なわれるなど、幼少の頃から村上の人々は鮭と共に歩み、毎日の生活に根付いています。
四季折々の三面川や美しい村上の街並みや、2艘の船で向かい合いながら鮭を獲る伝統の「居繰り網漁(いぐりあみりょう)」などと併せ、城下町に息づく鮭文化を紹介します。
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◆「鮭のソーセージのレシピ」

材料はソーセージ2本(4人分)です。
①生鮭切り身240gを皮・骨をとりフードプロセッサーに入れミンチします。
②①にニンニク1片、塩小さじ2、砂糖小さじ1、片栗粉大さじ1/2、
塩・コショウ・ナツメグ・サラダ油少々を入れてさらに混ぜ合わせてペースト状にする。
③ペースト状になったらラップにくるんでソーセージ状に形を整え、蒸し器で15分から20分蒸す。
④取り出したら粗熱をとって、お好みの厚さにスライスして出来上がり。

スライスしたソーセージはお好みでフライパンで焦げ目をつけてたべてもおいしいです。

編集後記

ディレクター:佐藤 秀(新潟放送)

 江戸時代から鮭と共に歩んできたと言っても過言ではない新潟県村上市。日本初の鮭ミュージアムがあったり、市内のマンホールは鮭柄だったり、小学校では鮭の稚魚を飼育していたり。日々の生活の中に鮭が自然に溶け込んでいる街です。
正月のイクラがたっぷりのった雑煮や、100種類以上あるという鮭MENUなどバラエティあふれる鮭料理と、鮭に対して感謝の気持ちにあふれた街の人たちの姿を是非ご覧いただきたいと思っています。

料理と並んで、今回の番組構成上の柱の一つだった2艘の木船で鮭を獲る「居繰り網漁(いぐりあみりょう)」が、悪天候のためほとんど中止となってしまい最盛期の映像が撮れませんでした。漁師さん曰く「50年やってて初めて」という事態で、乗船しての撮影や、水中カメラでの漁の様子など予定していたシーンがことごとく撮影できず大幅に予定・構成を組みなおし最後までバタバタした現場でした。

ナレーションやBGMも含め、(そうしたディレクターの焦りを感じさせない)ゆったりした物語として観ていただけたなら非常に嬉しいです。

番組情報

◇村上市商工観光課 観光交流室
【電 話】0254-53-2111(大代表)

◇三面川鮭産漁協
【電 話】0254-52-3758

◇村上市観光協会
【電 話】0254-53-2347

◇イヨボヤ会館
【電 話】0254-52-7117

◇割烹 吉源(よしげん)
【電 話】0254-52-2155

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