#14 復活!養殖銀ザケ ~新・サケ養殖の地に学ぶ~

2013年7月28日(日)(テレビ朝日 放送) 日本海テレビ制作  協力 文部科学省

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海面に浮かぶ巨大な生簀。今回はこの生簀の中で育てられている「養殖銀ザケ」を紹介します。養殖と言っても、舞台は日本海に面した鳥取県境港市の湾の中で、陸から約3キロ離れた生簀のある場所はほとんど海の真ん中と変わりません。養殖なのになぜこんな場所で・・・?大手水産会社・ニッスイの関連会社「臨海研究(株)」は東日本大震災前までは、宮城県女川町の三陸海岸で銀ザケを養殖していました。震災後、新たな養殖地を求めて試験養殖を始めたのが境港市でした。三陸と比べて潮流が早く、身がよく締まること。サケがよく運動し、それによってエサをよく食べる水温の期間が三陸よりも長いことなどから、同じ魚を養殖しても、味や成育が全く違うと言います。

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稚魚も同じ鳥取県内で育てられます。養魚場のある倉吉市関金町はワサビの産地で、中国地方最高峰・大山からの湧水で銀ザケの稚魚もワサビも育っているのです。境港での試験養殖2年目の今年。震災をきっかけに新たな魚文化が境港をはじめとする山陰地方に根付きはじめました。

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輸入モノでもなく、冷凍モノでもない地元産の新鮮なサケを使ったメニューが、地元の飲食店では数多く見られるように。サーモンのお寿司、ポワレ、ムニエル、カルパッチョ・・・サケ好きの日本人だけにメニューも豊富です。回転寿司店のご主人曰く「境港の夏場の生本マグロ、冬場のベニズワイガニ(境港はいずれも水揚げ量日本一)、春の銀ザケが軌道に乗れば”3本の矢”で盛り上がる」。その言葉通り、臨海研究では来年以降も境港でサケを養殖することが決まりました。震災をきっかけにした、境港の新たなブランド魚の誕生までを追いかけました。

編集後記

ディレクター:山下 修司

寒い海で育つイメージのサケが、西日本の鳥取県境港市で養殖!?山陰でサケが養殖出来るのかという素朴な疑問から取材はスタートしました。これまで山陰のスーパーなどで見かけるサケは、輸入モノや冷凍モノが多かったのですが、“境港サーモン”“生食用”“刺し身用”といったラベルを見た時は文字通り新鮮でした。
サケを養殖している日本海、そこで水揚げされる様々な魚たち、また稚魚を育てる山間の町のわさび田周辺と、取材を通じて改めて鳥取県の自然の豊かさ、恵みを感じることができました。
私も回転寿司店とレストランでサーモンをいただきましたが、本当に美味しかったです。水揚げが終わっているので次に食べられるのは来春以降。その頃には境港サーモンを扱うお店もさらに増えていそうで、どんな料理が食べられるのか今から楽しみです。

番組情報

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■レストラン&ダイニング「バロンジャヤ」
【住所】鳥取県米子市上後藤6-8-16
【電話】0859-48-0888
【営業時間】ランチタイム  11:30 ~ 14:30(LO)
ディナータイム 17:30 ~ 21:30(LO)
【定休日】月曜日(祝日の場合翌日)

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■廻るお寿司屋さん「大漁丸」
【住所】鳥取県境港市竹内団地280
【電話】0859-45-0788
【営業時間】11:00 ~ 22:00(オーダーストップ21:30)
【定休日】年中無休

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