#1 春爛漫の瀬戸内を味わう 前編 メバルがつなぐ 島の暮らしに学ぶ

2013年4月14日(日)(テレビ朝日 放送) 山口放送制作 協力 文部科学省

瀬戸内海で3番目に大きな島・山口県周防大島。島の人たちの暮らしを支えるのは、四季折々、季節ごとに獲れる瀬戸内の豊かな海の幸。中でも春の主役は…「メバル」です。島の周辺海域はメバルが好む岩礁や藻場が多く、栄養も豊富。たくさんのメバルが獲れることで有名です。島に春を告げる魚として、島民に愛されてきました。家庭の食卓にも、冠婚葬祭の料理にも欠かせない、大切な食材でもあります。
春のメバルは、産卵を終え、たくさんの餌を食べ、丸々と太っています。そんなメバルを狙って、梅の花が咲く頃、島の漁師たちは沖へ出ます。漁師歴30年の橋本秀明さんもこの時期はメバル専門。長年の経験で覚えたポイントに建網を仕掛けます。そのポイントには、メバルが好む”あるもの”がありました…。

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島の家々には、家庭ならではのメバル料理があります。定番の煮付けに、刺身、メバル飯。そして漁師が好んで食べてきた「医者要らず」!?。家族で受け継ぐ秘伝の味を見せてもらいます。さらに島には、古くから伝わる郷土の味もありました。「じんだ味噌」と呼ばれるその料理は、焼いたメバルと麦味噌を混ぜ合わせて作る島の保存食です。各家庭に残る、じんだみそへのこだわりとは?
市場に出せないメバルを無駄にはしたくない…と、メバルを使った天ぷら作りを始めた漁師のお母さんにも密着! 島を訪れた観光客の皆さん、さらには島のみなさんに春の味・島の味を届ける、笑顔満点のお母さんです。
春爛漫の瀬戸内の島。メバルがつなぎ、広げる、人の輪と営みを見つめます。

編集後記

ディレクター:田村 康夫(山口放送)

島のメバルを軸に据えながら、同時に、海の恵みと共にある島の暮らしにも目を向けました。
お会いした島の皆さんは、本当にお元気でした。周防大島は昔から長寿の島として知られていますが、その「元気の源」は、まさに、「海の恵み」(と、みなさんが口を揃えて自慢する「空気のおいしさ」)にあるのではないかと感じました。
たくさんの島のみなさんに接し、取材を進めていくうちに、インターネットや電話リサーチだけでは見えなかったこと、新しい発見もいろいろありました。特に、郷土料理の名前(言葉)が、地元住民の間で昔からの”言い習わし”(決め文句・決め言葉)として残っていることを教えてもらったときは、「まさに食文化だなぁ…」と何とも言えない感動を覚えました。
「食」から学ぶことは、まだまだありそうです。

番組情報

  • じゃこ天「なぎさ天」5枚550円

    毎週日曜日、周防大島町土居「お好み焼き まきちゃん」、周防大島町下田「道の駅サザンセトとうわ」で販売。
    ※販売数に限りがありますのでご了承下さい。

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