#423 これが私の“チンドン人生”

2025年05月03日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) メ~テレ制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ 

名古屋に女性だけのチンドン屋がいます。その名も「べんてんや」。メンバーは全員で7人、派手な着物姿の7人が色とりどりのカツラをつけた演奏集団です。チンドン太鼓を先頭に、トランペットやクラリネット、サックスといった楽器で演奏しながら練り歩き、施設や催し物の宣伝を行うのが仕事です。

リーダーは「スージー」こと横江美穂さん。名古屋に生まれ、小学校の時に鼓笛隊で中太鼓をたたいていたことが音楽との出会いでした。やがて名古屋のお嬢様大学といわれる金城学院大学へ進学。音楽サークルに入部しサックスを担当、バンド活動にのめりこみました。卒業後は、名古屋市内の商社に就職。仕事に追われる超多忙な日々のなか、唯一の救いは休日のバンド活動。時折、客席からは「チンドン屋さんに向いている」と言われることも。そんなある日、バイク部品の会社から東京の展示会を盛り上げてほしいとの要望が入りました。そこでチンドン屋として集客することに。これを機に会社を辞めて本格的なチンドン屋として活動することを決意しました。今では、各地の商店街をはじめ祭りやイベントに呼ばれるようになり、アメリカなど海外からも招聘されています。

「べんてんや」のメンバーは、芸大の音楽科出身者やバンド経験者など、本格的なミュージシャンばかり。なかには子育て中のお母さんも。共通するのは、みんな「音楽が大好き」ということ。チンドン屋という仕事に、喜びとやりがいを感じています。

毎年富山市で開催されている、チンドン屋業界最大のイベント「全日本チンドンコンクール」。2025年4月の大会で71回目。全国から28組がエントリーし、2日間かけて、演奏やせりふの面白さを競い、日本一のチンドン屋を決めます。
べんてんやは今年で12回目の出場。はたして上位に食い込めるのでしょうか。

編集後記

ディレクター:堀 雅司(ライフワークス)

名古屋に女性だけのチンドン屋がいます。「べんてんや」といいます。メンバーは7人、それぞれがみんなミュージシャンです。
今や名古屋を中心に日本全国を飛び回る「宣伝隊」です。最近ではアメリカでの公演にたびたび出かけており、ルート66を横断する演奏旅行を映画化する動きもあるそうです。

リーダーのスージーに最初に出会ったのは15年近く前でした。「チンドン屋さんをやっている女性がいる」と知り合いに紹介されました。ファミリーレストランで待ち合わせしたのですが、派手な服装の人が来るかと思いきや、そこに現れたのは、大人しそうな、どちらかといえば地味な服装の女性でした。
「昨日、会社を辞めてきました。プロのチンドン屋になります」と小声で語り始めました。プロとしてやっていけるのか、本人にとっては、ちょっと心配だったのでしょう。私も何かの番組にならないか、といろいろお話を聞かせてもらいました。

それからスージーの人柄とユニークな演奏活動が受けに受けて「べんてんや」は、多くの場所で活躍するようになりました。時折、いろいろな場所でその活躍ぶりを目の当たりにしてきました。

時を経て、ようやくこの番組になりました。
感慨深いものがあります。

番組情報

イベントカンパニー スージーハウス
代表:スージー(横江美穂)
【住所】〒466-0051愛知県名古屋市昭和区御器所4-5-4
【電話】090-8541-7024
【FAX】052-889-1553
【E-MAIL】bentenya.info@gmail.com

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)