#407 お菓子なチャレンジ本舗 ~141年目の第一歩~

2024年11月02日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 南海放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

明治16年創業、愛媛県松山市の一六本舗。およそ300人が働く四国屈指の菓子メーカーです。看板商品は炊きたてのあんこを「の」の字に巻いた「一六タルト」。年間100万本を売り上げる人気商品です。今年で141年目、県民にも観光客にも愛される一六本舗で、いきいきと働く従業員が今回の主人公。

谷口義郎さん(67)は、「菓子作りは情熱」と豪語する熱血漢。タルトを含むすべての和菓子開発を牽引する“レジェンド職人”です。今チャレンジしているのが次世代の開発者の育成。「この仕事をしている以上、勉強が終わることはない!」時に厳しく、時に優しく指導を続けます。そんな谷口さんが大病を患い胃の3分の2を切除したのは5年前のこと。年齢にも病気にも負けない職人魂で、商品を作り上げていきます。

一六本舗の“肝っ玉母ちゃん”こと矢野啓子さん(51)は、店舗の販売企画や広報戦略を担当。実はご主人も一六本舗の社員で、家事も仕事も夫婦二人三脚でフル回転。そんな矢野さんは、全国有数の観光スポット、道後温泉前にある店舗のリニューアルに奮闘中。「ここを道後エリアで一番の人気店にしたいんです!」

入社4年目、洋菓子担当の永木理沙さん(22)は、食べることが大好きなスイーツ女子。職場での楽しみのひとつが社員食堂で食べられる「無料のおやつ」。そして、今熱中しているのが「中小機構によるハンズオン支援」。経験豊富な専門家を招き、経営課題を解決していく取り組みです。「快適な職場作りは自分たちの手で!」永木さんはより効率的に働くためのアイデアを積極的に会社に提案。未来につながる改善が大きなやりがいになっています。

すべてはお客さんの笑顔のために…。老舗菓子メーカーで働く3人の姿を通して、挑戦することの大切さ、やりがいを持つすばらしさを見つめます。

編集後記

ディレクター:宮岡幸治(南海放送)

140年を超えて愛され続ける理由とは何なのか?従業員たちはどんな夢を抱いているのか?甘い香り漂うお菓子の製造現場でその答えを見つけ出す日々となりました。一六本舗は明治から令和までを駆け抜けて来た愛媛有数の老舗です。そして年間100万本を売り上げる四国銘菓「一六タルト」があります。ただ、その長い歴史の中で製法も企業理念も働き方もすべてが確立されているはず、新しい展開を撮影することは非常に難しいのではと懸念していました。しかし、その心配は取材初日から吹き飛びます。

主人公は年齢も性別も配属も異なる3人です。後継者の育成に奔走する和菓子のレジェンド職人、自らの提案で職場環境を改善しようとするスイーツ女子、“妥協したら終わり”と店舗リニューアルに突き進む女性統括など、老舗の進化を支える三者三様の情熱から見えてきたキーワードは「日々挑戦」です。番組冒頭の「タルト」映像と番組ラストの「タルト」映像。同じ映像だけどその見え方が変わっていたら・・・担当ディレクターとして幸せ者です。

番組情報

株式会社一六(一六本舗)
【住所】愛媛県松山市東方町甲 1076 番地 1 (本社工場)
【電話】089-963-5716
【FAX】089-963-5825
【HP】https://www.itm-gr.co.jp/ichiroku/company/

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