#406 ぼくら令和のたけのこ族

2024年10月26日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 新潟放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

県民でさえも、その存在をあまり知らない町…。どの地方都市にもそのような地域がきっとあると思います。今回、番組の舞台である新潟県田上町(たがみまち)も、まさにそんな町でした。しかし今、田上町で小さな革命が起こっています。その裏側には、4年前にオープンした道の駅の存在がありました。

道の駅たがみの初代駅長を務めているのは、馬場大輔さん(45)。生まれ育った田上町の知名度が低いことを非常に悔しく思っていた馬場さんは、駅長就任当初「何かアイコンになるような地域の宝はないか?」と考え、県民へのアンケートを行いました。その結果、一番多かった答えが「タケノコ」。田上町は昔からおいしいタケノコの産地として評判で、先人たちが守りぬいてきた大切な町の宝でもありました。竹をきっかけに町を知ってもらおうと考えた馬場さんは、1300人もの人がタケノコを求めて列をなす「たけのこまつり」やタケノコ掘り体験ができるイベントなどを次々と企画。さらに、有志の団体「たけのこ団」を結成し、一緒に町を盛り上げる活動を行っています。メンバーは小さい子どもからお年寄りまで、なんと100人以上!

そんなみなさんが関わる、田上町の一大プロジェクトが、竹を使った光のアートイベント「たがみバンブーブー」。2022年からはじまり、今年で3年目。竹の切り出しから加工、会場への設置まですべて手作業で行います。毎年多くの人が訪れますが、このイベントには「アートで人を呼び込む」だけではない役割も。竹は成長が早く、整備しないとすぐに竹林は荒れてしまいます。竹林が住宅地のすぐ近くにある田上町では、多くの放置竹林が町の課題となっていました。竹林整備で切り出した竹をアートで活用することで、そうした課題を解決する役割も果たしています。

さらに、町が長年抱える課題が人口減少。町には高校がないため、若者の流出は避けられない問題だといいます。馬場さんは、地元の小学生や中学生と一緒に「たがみバンブーブー」を盛り上げるイベントを実施。若者に地域愛を根付かせる活動にも力を入れています。はたして竹あかりで町の未来を照らすことができるのか?みんなで起こす小さな革命!令和の、たけのこ族の物語です。

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