#403 私の名前はレディーへべ

2024年10月05日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 宮崎放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

緑色の被り物にサングラス、全身タイツをまとった強烈なインパクトのキャラクター、その名も「レディーへべ」。彼女がこよなく愛するのは宮崎県北部にある日向市原産の柑橘(かんきつ)類「平兵衛酢(へべす)」。カボスやスダチと並ぶ柑橘類で独特の香りや風味、果汁たっぷりなのが特徴。料亭や日本料理店で重宝されています。しかし、県外での認知度はほぼ皆無。そんな「へべす」をPRしようと、11年前から活動を始めたのが日向市非公認キャラクター“レディーへべ”。

呼ばれればどこへでも、手弁当で県内外のイベントやメディアに出演、得意の話術をいかしへべすの伝道師として奮闘しています。その正体は塚本安佐子さん(67)。今は年金暮らし。二人のお孫さんがいます。若いころはデパートの販売員で洋服や食品などをユーモアを交えて販売していました。転機となったのは大物コメディアン、萩本欽一さんとの出会い。2006年、萩本さんが欽ちゃん球団のキャンプで日向市を訪れた際、ボランティアスタッフとして参加した塚本さん。欽ちゃんの人との接し方や考え方に大きな刺激を受けたといいます。特に「いくつになっても挑戦はできる」「夢はあきらめちゃいけない」という言葉はまさに塚本さんの原動力。レディーへべになるきっかけにもなりました。

へべすの収穫期にあたる初夏から秋はとにかく多忙。あるときはへべす畑を視察、あるときは飲食店にへべす料理の提案。東京では祭りに参加して、来場者にへべすのおいしさを伝えます。そんな塚本さんの息抜きは韓国のアイドルグループ「BTS」の曲を聴くこと。いつかはBTSと共演したいという夢も。最近はへべすの世界進出を目指して英会話も始めました。いつも前向きで行動力抜群。全身タイツに被り物をつけ、走り続ける67歳の塚本さんを追いました。

編集後記

ディレクター:日髙良敬(宮崎放送)

塚本さんに初めて会ったのは自分が担当するレギュラー番組での取材。
へべすのかぶりものに全身タイツやサングラスとインパクトある恰好で止まらないマシンガントーク、時には下ネタも。この人は何者なんだろう?レディーへべじゃない時はどんな人なのか?これが取材を始めたきっかけです。

そして分かったこと。レディーへべでもそうじゃない時でも全く変わらない笑。カメラが回ってない時でも爆裂トーク。いつ会っても元気でテンションが低い時はありません。これが塚本さんのペースであり生き様。人の懐にすっと入り込み誰とでも仲良くなれる性格。だから多くの人に愛されています。

へべす生産者、ダンス仲間、飲食店経営者などいろんな方に話を聞きましたが「塚本さんの話ならいっぱいあるよ~」とみんな笑顔で応じてくれました。へべすをPRしながら社会や人と交流して元気を与えたり、もらったり。そしてその行動が周囲を元気にしていくんだなと感じました。

「へべすが全国に広まったら引退しようかな」という塚本さん。
そうなったらうれしいですが、レディーへべを見られなくなるのは寂しいです。

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)