#396 日本舞踊とメープルシロップ ~国際結婚で私を知った~

2024年08月17日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 北海道放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

妻は日本舞踊の家元、夫は母国のメープルシロップを販売するカナダ人。札幌で暮らす2人は、結婚21年目を迎えます。出会いは東南アジアのタイ…意気投合して翌年結婚…その披露宴で起きた「ある出来事」が人生の転機に…。こう書くだけでもロマンチックな夫妻の人生は去年、さらなる展開を見せました。

夫のマークさん(56)が札幌の隣町、当別町に工房を作ったのです。「北海道産のメープルシロップを作りたい」。故郷のケベック州から技術者を招き、製造機も輸入。マークさんはかねてから近くに自生するイタヤカエデの森を歩き、良質な樹液が取れそうな木をチェックしてきました。「北海道を代表するブランドにしたい」と意気込みます。
一方、妻の和香(わこう)さん(46)は大きな公演に臨みます。大正時代に作られた小樽の能舞台。ここでの初公演で和香さんが試みたのは「舞踊と映像の融合」。幻想的なイメージ映像をバックに踊る和香さんは観客を魅了しました。「伝統を守るだけではなく、新しい表現を模索していくことが、日本舞踊のすそ野を広げていく」…和香さんはそう考えています。

今年3月、マークさんが初めて作る「北海道メープル」。製造機の中に樹液を入れ、薪で煮詰めて2時間。湯気を上げる出来立てのシロップを口に含むとマークさんは笑顔で一言…「しあわせ」。5月、マークさんと和香さんはメープル工房で春祭りを開催。大勢の人が訪れ、会場限定で販売された「北海道メープル」は瞬く間に完売しました。
それぞれの道を追い求めながらも、しっかりと支え合う、夫妻の「愛の讃歌」です。

編集後記

ディレクター:河野啓(北海道放送)

妻は日本舞踊の家元、夫は母国のメープルシロップを販売するカナダ人。札幌で暮らす2人は、結婚21年目を迎えます。出会ったのは東南アジアのタイ…意気投合して翌年結婚…その披露宴で起きた「ある出来事」が人生の転機に…。こう書くだけでもドラマチックな夫妻の人生は、去年、さらなる展開を見せました。

夫のマークさん(56)が札幌の隣町、当別町に工房を作ったのです。「北海道産のメープルシロップを作りたい」。マークさんはかねてからこの近くのイタヤカエデの森を歩き、良質な樹液が取れそうな木をチェックしてきました。故郷のケベック州からシロップの製造機も輸入。「北海道を代表するブランドにしたい」と意気込みます。

一方、妻の和香(わこう)さん(46)は大きな公演に臨みます。大正時代に建てられた小樽の能舞台。この公演で和香さんが試みたのは「舞踊と映像の融合」。幻想的なイメージ映像をバックに踊る和香さんは、観客を魅了しました。「伝統を守るだけではなく、新しい表現を模索していくことが、日本舞踊のすそ野を広げていく」…和香さんは舞踊の未来を見つめていました。

今年3月、マークさんが初めて作る「北海道メープル」。製造機の中に樹液を入れ、薪で煮詰めて2時間。出来立てのシロップを口に含むと、マークさんは笑顔で一言…「しあわせ」。

それぞれの道を追い求めながらも、しっかりと支え合う、夫妻の「愛の讃歌」です。

マーク流「夫婦円満の秘けつ」もご紹介します。私はマネをしませんが「なるほど」と共感しました。国籍がどうあれ「人は人を愛する」…そんな当たり前のことを再認識し、温かで柔らかな気持ちになる取材でした。

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