#382 伝えたい!ながのばあちゃん93歳 

2024年05月11日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) RKB毎日放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

長野路代さん、93歳。かわいい笑顔が魅力的。みんなから「ながのばあちゃん」と呼ばれています。江戸時代、長崎街道の宿場町だった面影が今も残る町、福岡県飯塚市内野で生まれ育ちました。今も現役のながのばあちゃんは、食の伝統を残したいと活動するかたわら、畑でとれる農産物を使った加工品の製造販売にも取り組んでいます。

家の横の畑では春夏秋冬、なにかしらの野菜が作られます。夏の終わりに種を植えた高菜。植え替えには、農業就労を目指す人々が集まりました。クワの使い方から教えるながのばあちゃん。参加者は感心することばかり。高菜は春に収穫、そして高菜漬けの方法も教えます。収穫するのは「桜の咲くころ」だと祖母から教えられたそう。気温で言えば20度を越えるころですが、気温よりも伝えやすいと言います。そんな「今、残しておかないと消える」様々な思いを伝え続けています。

ながのばあちゃんの活動を支えるのは家族や親戚、そして、ながのばあちゃんを慕う人たち。なかでも一人息子、文彦さん(68)やその妻 由美子さん(68)が、ばあちゃんのやりたい事ができるようにと尽力しています。

この正月はギックリ腰で入院。復活してからは「畑仕事もすべて一人でやらなくてもいい」と思えるように…。みんなに手伝ってもらったほうが、より伝わると考えるようになってきたのです。

ながのばあちゃんの生き方を通して、残したいこと、元気に生きるための方法や人生を楽しむ術を見つめます。

編集後記

ディレクター:鴻上佳彦(RKB毎日放送)

 2022年の5月、当時91歳の「ながのばあちゃん」こと長野路代さんを訪ねました。出して頂いた昼ご飯は、タケノコの煮物や高菜のスープ、高菜漬けにおにぎりまで、とっても美味しかったです。そこで、春に終わったばかりの高菜漬けのやり方を残したいという話を聞き、次の年から取材をさせてもらいました。

「今、残しておかないと消える」それは、高菜漬けだけでは有りません。先人から教わった様々な事を伝えたいと思っているのです。

チャーミングな笑顔が印象的な、ながのばあちゃん、その話を聞きに多くの人が集まります。ながのばあちゃんが残したい、伝えたい事全てを番組化する事は、難しいですが、ほんの一部分でも、みなさんへ伝われば、番組を作って良かったと思います。

 

番組情報

野々実会
【電話】0948-72-4755
【HP】 https://nonomikai-uchino.jimdofree.com/

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)