#376 人生かけてやっています ~旅する情熱ゲートボール先生~

2024年02月10日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 山梨放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

ゲートボールに人生をかけて取り組む山梨県甲斐市在住の赤坂豊さん。34歳にしてゲートボール歴は29年。世界選手権の日本代表キャプテンに選出された実力の持ち主です。ライフワークとして全国各地のチームに愛車で出向いて指導を行っています。驚きなのは、移動費や宿泊費はすべて自腹。「同じゲートボールを愛する人のためならば」と、ボランティアで活動を継続中。大きな声の甲州弁と気さくな人柄で老若男女を問わず愛されています。青森県の高校生への指導は10年続いており、山梨の自宅からおよそ800キロ離れた青森まで15時間かけて会いに行きます。赤坂さんの指導によって「ゲートボールが格好いいスポーツだと印象が変わった」と、指導を受けた皆さんは赤坂さんの熱さにハマり、ゲートボールにハマっていきます。

赤坂さんの生業は清掃業。時間に縛られずゲートボールに専念するため2022年、清掃会社から独立起業。月に10万円を超える移動費を稼ぐため、昼夜を問わず働きます。
親切丁寧な仕事ぶりに、ゲートボール仲間をはじめ、赤坂さんへの依頼は後を絶ちません。

仕事もゲートボールも常に手を抜かない赤坂さん。彼を形作ったのは、ゲートボールを始めるきっかけとなったおばあちゃんの存在。「出会えた人と過ごす時間がとにかく大切。後悔しない人生を送るため、会いたい人には会えるときに会いに行く」。結果的にゲートボール日本代表主将は辞退しましたが、その理由は大切な人たちとの時間を優先したから。「赤坂さんほど情熱と誠実という言葉が似あう人はいない」「この人がいないと日本のゲートボールは成り立たない」…赤坂さんのことを語る人の目は皆輝いています。赤坂さんの姿を通して、コスパやタイパでは測れない、人生を豊かにするヒントが見えてきます。

編集後記

ディレクター:小林邦照(山梨放送)

自分も含め「仕事」や「年齢」、「環境」などのせいにして、「好きなこと」や「やりたいこと」を諦めがちではないでしょうか? 今回、赤坂さんを取材して感じたことはまさに「為せば成る」。
番組では紹介できませんでしたが、「青森の先生の体調が悪い」と聞きつければ、10時間以上かけて青森に行き、1時間お見舞いに伺って、また10時間以上かけて山梨に戻ってきます。
赤坂さんいわく「会いたいときに会いに行けばいい。会えばモヤモヤが解決するんだから。」だそうです。寝ることも含めて、自分のことはすべて後回し。「出会った人との限りある時間を全力で楽しみたい」「純粋に相手を喜ばせたい」そんな思いが、番組でも紹介した高齢者の方への思いやりや、仕事相手への気遣いにつながっていると感じました。
誰かのために、そして、大好きなゲートボールをやり続けるために、夢中で全国を飛び回る赤坂さんから、「一度きりの人生を謳歌するヒント」みたいなものを感じ取っていただければ幸いです。

 そして、もう一つは、家族愛です。ゲートボールのきっかけであり原動力にもなっているおばあちゃんへの感謝と愛情は、家族や地域の関係が希薄になっている現代社会において、人間の根っこにある大切な気持ちを思い出させてくれると思います。
最後に、番組に携わっていただいた赤坂さんをはじめ、取材にご協力頂いた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
追伸 時間がなくてカットしてしまいましたが、赤坂さんはドラマが大好きで、最近の一押し女優は広瀬すずさんとのこと。2年後どんな人と結婚するのでしょうか(笑)

番組情報

清掃のアカちゃん
【メール】futaba.furendo.10@ezweb.ne.jp

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