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福島県西部・会津の地で、400年以上の伝統を誇る会津塗。漆を塗る技法は伝統産業として継承されていますが、高級でふだん使いしにくいなどの理由で、時代とともに漆器は敬遠されるように。そこで三義漆器店では、食器洗浄機や電子レンジで使用できる器などを開発、現代のライフスタイルにあった器を製造、手ごろな値段で販売しています。割れにくく、軽くてお手入れ簡単、扱いやすい器は全国のスーパーや量販店で取り扱われ、大ヒット。会社も右肩上がりに成長しています。
伝統にしばられず新たな挑戦を続ける三義漆器店は、創業88年。 3代目の曽根佳弘(そね よしひろ)社長が引っ張っています。
会津若松市にあり、従業員は73人。アットホームな雰囲気の社内…そこには社長の様々な取り組みが。まずは「朝の掃除」。社長自らはじめた朝の日課は、今では多くの社員が賛同。そして「感謝の色紙」。社員から社員へ日ごろ言えない感謝が書かれた手作りの色紙を、毎年、社員全員の誕生日に送ります。さらに「年に1度の社内バーベキュー大会」。若い社員が引っ張り、ベテランから若手まで、絆が自然と深まります。
エース営業マン、荒井将平さんは、31歳にして大手企業へも営業に行きます。プレッシャーもかかるポジション…社長はどのように見守っているのでしょうか。
恐れず、ひるまず、様々な挑戦を続ける曽根社長。これからの地球環境を考えた商品作りにもチャレンジ中。土に埋めると数か月から3年ほどで消える器の開発には、どんな思いがあるのでしょう。「働き手」を守り「伝統」を前に進める、元気な会社に密着しました。
編集後記
ディレクター:森合 岳(福島テレビ)
今回の主人公の1人 社長の曽根佳弘さんは本当に明るい方。取材を通して暗い顔を見たことがなかったです。撮影中も撮影外も変わらず明るい。去年11月に新製品の発表会を取材した時も、日本のトップクラスの社長に声をかけられても緊張した様子もさほどなく饒舌に話していました。その誰に対しても顔を変えないことが社員にも伝わっていて愛されているのかなと感じました。
また社長は社員のモチベーションをよくすることが「生産性」を高めると言います。その通りだと思いますし社長は「生産性」という言葉をよく口にします。「生産性」を口にすることで社員も意識が変わり、それも「生産性」を高めることにつながるのではないかとも思いました。
もう1人の主人公 営業の荒井さん。自宅に帰る時 車に同乗させてもらいました。その時話した話題は「アニメ」。昔のアニメから今やっているアニメまで詳しかったです。荒井さんは「アニメ」の話題が、自分のコミュニケーションに役立つと考えています。多くの人が知っている「ワンピース」や「鬼滅の刃」の話題は社内の多くの人と共通の話題になり営業に行っても社外でも役に立つらしい。また「アニメ」のジャンルや試聴の仕方で人を分析できるとも言っていました。全話一気見する人は…毎週1話ずつ見る人は… ジャンルは冒険もの… 学園もの…などなんか 分析方法があるらしい。荒井さんに触発されてか私もその後多くの「アニメ」を見ています。すると意外と多くの人がアニメを見ていることがわかりなるほど、コミュニケーションに役立っています。「アニコミュニケーション」おススメかもです。ちなみに社長は全く見ないそうです。
話はそれましたが、いくつになっても「挑戦」することは大切だと感じました。
番組情報
株式会社 三義漆器店
【住所】福島県会津若松市門田町大字一ノ堰字土手外1998-3
【電話】0242-27-3456