#342 103歳 哲代さんのひとり暮らし

2023年5月27日(土)05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 中国放送 制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

人生100年時代…ヒトの寿命が延びる中、100まで生きたいと言う人は減っています。【103歳 哲代さんのひとり暮らし】はイマ、広島で最も有名な高齢女性の102歳から103歳までの生活記録!明るく前向きな石井哲代さん…講演会が開催されれば大勢の人が会場に詰め掛けます。(哲代さんの本は17万部のベストセラー)

「楽しんでほしい。生きているからこそ出来ることがある」…哲代さんのことばには人生100年時代を生きるヒントがあります。

哲代さんが暮らすのは広島県尾道市…映画の町として有名な海沿い地区から離れた山間地域。哲代さんは、小学校の先生として働きました。同じ教師の夫・良英さんはすでに他界…石井家の『本家の嫁』として家を守るため決意の『ひとり暮らし』。

おしどり夫婦として地元で有名だった二人には子どもがいません。そのことが明るい哲代さんに影を落としています。哲代さんは、一部介護が必要な『要介護1』…それを近所に住む75歳や70歳の姪が見守ります。

楽しみの一つは…週3回のデイサービスで受ける『入浴サービス』!ひとりで風呂に入れない哲代さんは、この時間が大好き。もう一つ好きな自宅での『お茶タイム』はあるハプニングで様変わりしてしまいました。年齢を重ねるにつれ、変えざるを得ないこともあります。健康のバロメーターは家の前の『坂の上り下り』と『自家製野菜のみそ汁』。それが問題ないうちは…健康!健康!

先日…地域の恒例行事となっている『誕生日会』が開かれました。哲代さんを慕う人々の好意にちょっぴり甘えながら、きょうも自分の出来ることを一生懸命やって暮らします。

編集後記

ディレクター:山本和宏(RCCフロンティア)

「まぁ、荷物下ろして、茶ないと飲んでくだせぇ」哲代さんは取材に伺うといつも、お茶を出してくれます。ゆっくり、天気などの話をしながら…。「撮影したいこと」はこの儀式が終わらないと始められません!哲代さんとお茶を飲んでいると「セカセカと動く自分」は何を急いでいるのだろうと思わされます。そして、この時間がまさしく撮影すべきで「哲代さんの時間」!それが撮れないとこの取材は失敗に終わる…、まずは、「一緒にお茶をいただくこと」が最初の1歩でした。

哲代さんのように、笑顔を絶やさず、ほのぼのした生き方にみんな憧れます。一方でファストフードや動画の倍速視聴など「タイパ(タイムパフォーマンス)が良い」ものの恩恵を享受しているのも事実。「この一時を大切に」と言えば手垢がついて聞こえますが、急いで、効率を上げて、様々なことを体験しても「自分の中に何も残らなかったら意味がない」と哲代さんの熱いお茶を飲み、しみじみと感じる取材でした。

ゆったりと、あれこれ考えながら見ることも、ドキュメンタリーの良さだと思っています。
熱いお茶を飲みながら是非ご視聴ください!

番組情報

中国放送 編成制作部 【電話】082-222-1126
RCCフロンティア 【電話】082-223-0261

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