#326 牛と生きる ~長崎・鷹島…あったか家族~

2022年11月26日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 長崎放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

長崎県松浦市の一番北にある離島、鷹島。歴史的には元寇の島として、そして最近ではアジの水揚げ日本一の松浦市にちなみ、アジフライの聖地として売り出し中です。

そんな鷹島で牛を育てている繁殖農家の大石さん一家。
繁殖農家とは母牛に子牛を産ませ、9か月ほど育てた後に出荷する農家のこと。

大石啓介さん(45)は農機具販売のサラリーマンでしたが、繁殖農家の2代目として、故郷鷹島に戻ってきました。牛を育てるだけでなく、家畜人工授精師としても鷹島になくてはならない存在。妻の恵子さん(48)は、サラリーマンと結婚したはずでした。それがよもや牛を育てることになるなんて…想像すらしていなかったといいます。最初の頃は牛が怖くて怖くてたまりませんでしたが、今では堂々とした牛飼いに。牛への愛情は啓介さんに勝っているかもしれません。

そんな恵子さんが特別に育てている牛がいます。その名はザッくん。ザッくんは生まれつき目が見えません。そのうえ、足にも障がいが…。通常、商品にならない牛は処分されますが、恵子さんはザッくんの生命力にひかれ育て続けています。そして大石家の末っ子の煌太郎さん(11)は鷹島小学校の5年生。年の離れた3人のお姉さんは仕事や学校で、家を離れて暮らしているため、両親の愛情をたっぷり受けて育っています。そんな煌太郎さんの夢は料理人。しかし夏休みのお手伝いで、煌太郎さんの気持ちにある変化が…。

大石家に牛が教えてくれたこと…長崎、鷹島のあったか家族の物語です。

編集後記

ディレクター:宮路りか(長崎放送)

繁殖農家も肥育農家もわからなかった私ですが、大石さんご夫妻に教えていただくことひとつひとつが興味深く、夏から秋、鷹島に通うことがとても楽しみでした。そしてタイトル通り、本当にあったかでしあわせを感じる大石家です。

365日・・・すべてが牛を中心にまわる暮らし。末息子の煌太郎さんは、まだまだわがままを言いたい年頃なのに、誇りを持ち仕事をする両親の姿を見ているからか、本当に親思いの少年に育っています。夏休み、従弟と昼食を作るシーンが出てきますが、テレビだから・・・ではなくいつもこと。それは、自慢の卵焼きを作る手慣れた様子からもわかっていただけると思います。

そして障がいをもって生まれた牛のザッくん。サラリーマンと結婚したつもりだった妻の恵子さんは、最初は牛が怖くてたまらなかったのに、いつのまにかたくましい牛飼いになり、処分される運命の牛を育てる決心をし、さらに大きな決断も・・・。生と死が同居する牛舎で、牛はたくさんのことを教えてくれます。

何かを感じていただけたら嬉しいです。番組をご覧いただきありがとうございました。鷹島に興味をもっていただけたら、ぜひお越しください。絶品アジフライと新鮮なお刺身が、みなさんをお待ちしています。

番組情報

大石農場
【電話・FAX】0955-29-8339

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