- 北海道放送:2021/06/06(日)05:45~06:15
- 青森放送:2021/06/07(月)10:25~10:55
- IBC岩手放送:2021/06/06(日)06:00~06:30
- 秋田放送:2021/05/30(日)06:30~07:00
- 山形放送:2021/05/30(日)06:30~07:00
- 東北放送:2021/06/06(日)06:00~06:30
- 福島テレビ:2021/06/07(月)09:50~10:20
- 新潟放送:2021/05/30(日)05:45~06:15
- 北日本放送:2021/06/15(火)10:25~10:55
- 北陸放送:2021/05/30(日)06:00~06:30
- 福井放送:2021/06/04(金)10:20~10:50
- 信越放送:2021/06/06(日)05:45~06:15
- 山梨放送:2021/05/30(日)06:30~07:00
- テレビ朝日:2021/05/22(土)05:20~05:50
- 静岡放送:2021/05/30(日)05:45~06:15
- メ~テレ:2021/05/22(土)05:20~05:50
- ABCテレビ:2021/05/22(土)05:20~05:50
- 日本海テレビジョン:2021/05/24(月)10:55~11:25
- 山陰放送:2021/06/02(水)11:00~11:30
- 中国放送:2021/05/30(日)05:45~06:15
- 山口放送:2021/06/04(金)10:25~10:55
- 西日本放送:2021/06/06(日)06:30~07:00
- 四国放送:2021/05/26(水)10:55~11:25
- 南海放送:2021/06/07(月)10:25~10:55
- 高知放送:2021/06/06(日)05:45~06:15
- RKB毎日放送:2021/06/06(日)05:45~06:15
- 長崎放送:2021/05/30(日)05:45~06:15
- 大分放送:2021/06/06(日)06:15~06:45
- 熊本放送:2021/05/23(日)06:00~06:30
- 宮崎放送:2021/06/06(日)06:15~06:45
- 南日本放送:2021/06/13(日)06:15~06:45
- 沖縄テレビ放送:2021/05/23(日)06:30~07:00
- 琉球放送:2021/06/05(土)05:45~06:15
山口県岩国市の山間にある、小さな陶芸の窯。地元出身の田村悟朗さんが開いた「通化寺窯」です。79歳の田村さんは体力に限界を感じ、おととし作陶を引退。そして去年、窯の後継者になりたいと、ひとりの若者がやってきました。伊神雄一さん、30歳です。
愛知県名古屋市出身の伊神さん。日本に古くからあるものが好きで、地元では刃物の研ぎ師をしていました。しかし「何か形に残る仕事がしたい」と器をつくる職人になることを決意、
故郷を離れてやってきました。
通化寺窯にあるのは「登り窯」と「穴窯」。いずれも、薪で焼く窯です。ガス窯や電気窯などの近代的な窯が主流となるなか、田村さんは薪の炎で器を焼くことにこだわり続けました。特に、日本で最も古い形式とされる「穴窯」は、一度に焼ける作品の数が少ないうえ、焼成に必要な時間が長く、大量に薪を消費します。経済性では他の窯に遠く及ばず、時代とともに姿を消していった窯…しかし田村さんは、この穴窯でしかなしえない自然由来の器を作り続けました。伊神さんも、その昔ながらの手法に惹かれ、全国に数ある窯元の中で、通化寺窯を選んだのです。
固定給はなく、作品が売れないと生活ができない、職人の世界…伊神さんは、貯金を切り崩しながら、ひたむきに薪を割り、土をこねていきます。師匠と弟子、ふたりで挑戦した最初の窯焚きの結果は…。
山間の小さな窯で受け継がれゆく、炎を記録しました。
編集後記
ディレクター:大坪 敬幸(山口放送)
背中の真ん中まで届くロングヘアー。無精髭。ちょっと怪しい人・・・?いいえ、話すとすぐ、その温かくて優しい人柄に引き込まれます。伊神雄一さんです。去年、故郷から遠く離れた山口県岩国市にやってきました。山間にある小さな陶芸の窯に弟子入りし、この道50年の師匠・田村悟朗さんから、陶芸を学んでいます。
私が窯に最初に訪れたのは、伊神さんがやってくる前でした。「後継者を探している窯元がある」と耳にし、田村さんを訪ねたのです。普段使っている器のことなど気にも留めず、陶芸について全くの無知だった私でしたが、田村さんも、弟子の伊神さんも、いつ窯にお邪魔しても温かく受け入れてくださいます。その人柄に惹かれ、窯に通い続けて1年半。伊神さんの最初の作品づくりを中心に番組にしました。
伊神さんは30歳・・・新たな分野で「職人」となるには、少し遅いのかもしれません。しかし、師匠の田村さんが前職の教師から陶芸の世界に飛び込んだのも、30歳のときだったのです。師匠の言葉に耳を澄ませ、土と、炎と向き合う伊神さん。静かに見守る田村さん。山間の小さな窯で、ふたりがこれからどのような世界を見せてくれるのか・・・これからも記録しつづけたいと思っています。
「窯の炎を絶やしたくない」・・・田村さんの願いを、伊神さんが叶えます。
番組情報
アートの郷 陶芸 薪窯研究所(通化寺窯)
【電話】0827-84-2010