#246 みんなで作ろう ガッツ米!~峰の子 成長日記~

2021年1月9日(土)(テレビ朝日 放送) RKB毎日放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

福岡県八女市は全国有数のお茶の産地。緑豊かで農業が盛んな町です。
八女市立長峰小学校では毎年、5年生がお米作りに挑戦しています。その名も「ガッツ米」。小学校のスローガン「峰の子ガッツ」から命名しました。田植え、草刈り、稲刈り、そして販売まで、約半年かけてすべて自分たちの手で行います。ガッツ米は学校の名物、全校児童やその家族も完成を楽しみにしています。

ガッツ米作りを指導するのは、近くに住む農家の樋口賢治さん。福岡県を代表するいちご「あまおう」など様々な作物を生産しています。実は樋口さんも長峰小学校の卒業生。4年前から教えるようになりました。「きついだけじゃなく、楽しかったという思い出を残したい。大変だとばかり思っていたら続かないので」…とにかく楽しみながら農業に触れてもらうことを目指しています。樋口さんの思いを知ってか、子供たちも放課後には田んぼを見に行ったり、鳥たちに稲を食べられないよう「かかし」を作って設置したり…真剣にガッツ米と向き合います。

5年1組の松尾星幸くんは、知り合いの農家に分けてもらった苗を発泡スチロールに植えて、自宅でも米作りに挑戦。「松尾米」と名付けた稲は、田んぼと比べると細々としていますが「大好きな玄米ご飯を炊いて食べたい」と大切に育てます。

6月の田植えから始まったガッツ米作り、今年はどんなお米ができるのか…そして松尾米は無事に育ってくれるのか…稲と子供たちの成長を追いました。

編集後記

ディレクター:田尾彩美

今年度、コロナ禍で学校行事が次々と中止される中、なんとか開催できた田植え。子供たちの手で植えた苗は本当に弱々しい様子でしたが、梅雨の大雨にも、超大型の台風にも負けず、収穫を迎えることができました。ガッツ米もかつては収穫して終わりだったそうですが、樋口さんは自分の農園の作物を加工して販売する“6次産業化”に取り組む農家。「お客さんの顔が見える楽しさを子供たちに味わってほしい」と、今の形に活動を発展させました。どんどん新しいことをやっていきたいと意気込む樋口さん。次の目標は一般販売!これからのガッツ米の活動にも注目です。
そして、発泡スチロールで米作りに挑戦した松尾くん。庭でお米を育てる人に初めて出会った!とワクワクしながら取材しました。収穫できたわずかな量の松尾米は、脱穀してみるとなんと緑色。実はこれ、完熟一歩手前のしるし。「この緑が残っとるのが美味しいんよ!」と農家の方々に教えていただきました。
毎日食べるお米のこと、自分はよく知っているつもりで、ガッツ米の取材をしていましたが、初めて知ること・改めて考えることがたくさんあり、子供たちと一緒に多くを学ばせてもらいました。

番組情報

JAふくおか八女
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【電話】0943-23-1155

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