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アニメやゲームなどのキャラクターを形にし、鑑賞するための「フィギュア」。鳥取県倉吉市には、フィギュア工場があります。国内には、小規模でフィギュア製作を行う工房は、幾つかあるものの、大量生産をしている「工場」と呼べるような製造拠点は、こちらが唯一です。そんな、国内で唯一無二の工場ですから、フィギュアを愛する人たちが、好きな事を仕事にしたいと、集まってきています。
台湾出身のロゥさんは、日本のアニメや文化が好きで、工場にやってきた一人。「私は、100%オタクです。」と言い放つロゥさんですが、颯爽とバイクで現れたり、居合道をたしなんだり、生い立ちを表情豊かに身振り手振りで話をしてくれたりと、世間が抱くオタクイメージとは、ちょっと違うキャラクター。でも、フィギュアの話を聞いてみると、マニアな気質が見え隠れします。
こだわりの強いファンが多いフィギュアの世界は、とても奥深く、工場量産品でありながら、美術的価値が求められます。ロゥさん曰く、「魂が入っていないと、ダメ」なんです。
そんなフィギュアの製造工程は、人の手によるものが多く、出来栄えの品質チェックもアーティスティックな感性による判断が必要。じっくり手をかけ、目をかけ製品を生み出す様子は、職人たちの集まりといった風です。
現在、工場が行っている生産性向上への取り組みのとして、人のセンスや感覚に頼っている、この業界ならではの仕事のやり方を見直し、新たな品質基準を作る動きがあります。その中心にいるのが、ロゥさんです。品質管理は、「工場の最後の砦」といわれ、ものづくりの過程では、とても重要。人の感性が問われるフィギュアならではの品質チェックのやり方を、具体化する難しさに直面しながら、新たな品質基準に向き合います。
フィギュア工場が出来たことで、倉吉市には、新たな雇用が生まれ、アニメやゲームといったポップカルチャーで盛り上がり、フィギュアの博物館が出来るなど、新しい風が吹いています。伝統的な建物が残る美しい倉吉の街並みと共に、フィギュア製造ならではのものづくりの価値観や、それに向き合うエンジニアの挑戦についてお伝えします。
編集後記
ディレクター:岩﨑俊介(山陰放送)
倉吉市は、鳥取県の中部に位置する人口およそ5万人の、全国的にみると小さな街です。この地に国内唯一のフィギュア量産工場が出来たことで、倉吉の街は少しずつ変わってきました。フィギュアは、日本が誇るポップカルチャーの象徴でもあります。工場が出来たことで、街はポップカルチャー好きの目にとまり、国内外からのIターン者も呼びました。
しかし、その唯一無二な工場の魅力だけで、人が集まってきたのでしょうか?行政も動いたポップカルチャーによる町おこしは、人気コンテンツに登場する架空都市との姉妹都市提携も実現し、倉吉市は聖地化しました。取材を進めると、行政だけではなく、産官民が町おこしに参加していることがわかりました。街の人が、決して無理をせず、ゆっくりと変化を楽しみながら観光客を温かく迎え、工場も一緒になって街の盛り上げに一役買っています。ほっと出来る街の魅力や人のやさしさ、そこで生まれた人とのつながりの一つ一つが街の魅力になり、Iターン者の背中を押したのです。
取材で密着した方々は、好きな事を仕事にし、生き生きと働いています。私生活では、それぞれが地元の人とつながりを持ち、日々の生活を楽しんでしました。聖地巡礼で倉吉を知った鹿児島出身の松林さんは、「倉吉に何度も旅行しているうちに、友人・恋人(現在は結婚し、家族に)・仕事と、Iターンする条件が自然と揃っていました。」と照れながら語ってくれました。夢を追いかけ日本にやってきた台湾出身のロゥさんは、「倉吉は、街が美しい。結婚して、ずっと住みたいな。」と笑顔で言います。2人の人生に起きた事は、自身の努力や挑戦があって成しえたことです。しかし、倉吉の人々がちょっとずつ動いたことで吹いた、新しい風によって生まれた素敵な奇跡とも言えるのではないでしょうか。
好きな事を仕事にして、地方で生き生きと暮らす。なんだか夢みたいな話です。東京一極集中、地方格差が問題になって久しくも、なかなか社会が変わらないのが現状ですが、一方、コロナ禍で、大都市への集中することの必要性は疑問視され、地方も見直されています。ポストコロナも見据えた地方創生の在り方や、街の魅力の出し方のひとつとして、感じて頂ければ幸いです。
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