#161 Tell me Aomori -青森と世界をつなぐ翻訳アプリ-

2018年12月22(土)(テレビ朝日 放送) 青森放送制作 協力/文部科学省 総務省 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

外国人観光客
2017年、年間26万人と東北トップクラスの外国人観光客が訪れるようになった青森県。弘前公園の桜に、奥入瀬渓流の新緑、十和田湖の紅葉や八甲田の樹氷など四季をはっきりと感じられるのも魅力の1つ。県内各地に外国人が訪れています。しかし、まだまだ外国人と青森の人とのコミュニケーションには課題が残ります。

そこで立ちあがったのが、青森の小さな会社「株式会社フォルテ」。フォルテ大手通信会社を45歳で辞め、独立した葛西純社長(55)が得意とするGPS端末やインターネットなどの最新技術を活かした製品を作ります。青森の人たちが暮らす中で、困っていること・必要としていることをインターネットなど最新技術を使って解決するのが仕事です。

フォルテが2018年、新たに考案したのが「青森ねぶた祭ガイドアプリ」。アプリ画面
大型ねぶた22台にGPSを取り付け、スマートフォンのアプリを開くと、自分の位置と各団体のねぶたが、運行コースのどこにいるのかが一目でわかるんです。さらに、外国語にも対応させ、増加している外国人観光客にも、より青森ねぶたを楽しんでもらえるアプリを目指しました。さらに、社長が売り出しているのが「骨伝導ヘッドセット」。イヤホンのように耳に入れるのではなく、骨に振動を与えて音を聞く仕組みです。これを使うと、太鼓や笛など祭りの賑わいの中でも、アプリから再生される音声ガイドを聞くことができるんです。

株式会社フォルテに入社したばかりの相馬さんは、「職業訓練校の先生に、フォルテのビッグウェーブにのってみたら?」と言われて入ってきました。青森の暮らしを豊かにするアプリ。実際に使ってもらった人の声に、仕事の魅力を感じています。

市場
相馬さんの姿を追ってみると・・・青森市の魚市場に来ていました。開発中の「翻訳アプリ」をテストしようというのです。スマートフォンに日本語を話すと、翻訳された英語が骨伝導ヘッドセットに聞こえてくるんです。骨伝導なので、お互いの顔を見ながら会話できちゃう優れモノ!果たして、市場のお母さんと、外国人観光客の会話は成立するんでしょうか!?

編集後記

ディレクター:平井和真(青森放送)

外国人宿泊者数が東北でもトップクラスになった青森県。町で取材をしていると、本当に外国人観光客が増えているなと実感します。明るく「ニイハオ!」とあいさつされると、ドキドキしながらも「わざわざ青森に来てくれてありがとう!」と思うんです。

八甲田ロープウェーで頂上に行ってみると猛吹雪・・・そんな中、台湾からのお客さんがキャーキャーと雪を見て喜んでいます。普段大雪に悩まされる青森県民ですが、この雪は外国人観光客を迎える上で大事なコンテンツの1つになっているんだなと感じました。

今回取材した株式会社フォルテは、中年で転職してきた方が多くいらっしゃいます。子育てや子どもの仕送りもあるなか転職するのは勇気がいることと思います。しかし、みなさん「青森発 世界へ」という社長の理念に惹かれて入社してきました。それほど魅力がある会社なんです。

そんなフォルテの社長と話していると次々とアイデアが飛び出してきます。そのアイデア、一番浮かぶのがお風呂なんだとか。浮かんだら風呂の中でも、すぐスマホに録音しておくんです。次にどんなアイデアが録音されていくのか楽しみです。

番組情報

◆株式会社 フォルテ
【住 所】青森市古川3-22-3 古川ビル3F
【電 話】017-757-8033

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