#137 大空に描くキボウ~パイロット志願!若者たちの学び舎~

2018年7月7日(土)(テレビ朝日 放送) メ~テレ制作 協力/文部科学省 総務省 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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フィリピンのイバという海沿いの町に「AAAアカデミー」というパイロットを養成する学校があります。経営は日本人。
今後予想される世界的なパイロット不足を補うために設立されました。現在約20カ国・120人の若者がパイロットをめざし、座学や実機訓練に励んでいます。

去年の11月、ここに1人の日本人生徒がやってきました。小島佳祐さん19歳。
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中学から高校にかけて不登校になったこともありますが、幼い頃からの夢を叶えるため日本を飛び出して「AAA」の門を叩きました。

しかし英語が必須の授業や、異文化になかなか慣れることができず、挫けそうになったことも。そんな彼に、同じような過去を抱えた教官や先輩たちが救いの手を差し伸べます。
豊かな自然と人々の思いやりに囲まれて、夢に向かって飛ぶ若者たちの日々を追いました。

編集後記

ディレクター:時津 嘉実(フリー)

11月の撮影で初めて小島さんに会ったときは、正直「大丈夫だろうか?最後まで撮影できるのだろうか?」という不安を持ってのスタートでした。英語ができなければ訓練校に行けないという情報が事前にあったので、英会話の様子を見ていてそう思いました。我々からしてみれば、十分に英会話ができているようにも見えましたが。

イバの訓練校への移動中、車中で言葉を発しない小島さん。「やっていけるのかな?取材できるかな」と不安は募るばかり。イバに到着後、小島さんは片山教官と出会って話をしていました。その様子をみていると、小島さんから笑みがみえました。本人も「不安しか無かったが片山教官と話しをして安心しました。」と言っていました。

今でも思うのが、片山教官がいなかったら小島さんは辞めていたかもしれないということ。撮影期間中に何が起きるの分からない状況だったので、宮本教官や庄司教官とSNSで連絡を取り合って、小島さんの様子を聞いていました。「授業に出ていないようです」「英語に悩んでいるようです」などの返事をいただく度に、居ても立ってもいられない心境になりました。

飛行訓練に進むという話を聞いた時は、正直びっくりしました。そこに行き着くまでいろいろなご苦労があったようですが、撮影日程が決まり、スタッフも彼がどうなっているか会うのが楽しみでした。彼の操縦で飛び立つ機体の姿を、鮮明に覚えています、そして着陸した彼を見たときも、思わず「良かったね」という言葉が口から出てしまいました。

常にハラハラする撮影でしたが、よく実機飛行まで撮れたなという気持ちです。今も教官と連絡を取れる状況なので彼の様子を聞きながら、今後も見守っていきたいと思います。

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