#112 あの味を取り戻せ!~岩泉ヨーグルト・台風被害からの復活

2017年11月18日(土)(テレビ朝日 放送) IBC岩手放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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岩手県岩泉町は岩手酪農発祥の地。
9500人が暮らす本州一広い町です。
町自慢の味が「岩泉ヨーグルト」。その品質は世界が認め、ネット会員3万人。もっちりとした食感のヨーグルトは全国各地にファンを持つまでに成長を遂げてきました。

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しかし、2016年8月の台風で工場は被災。ヨーグルトは製造中止、社員は職場を失いました。
被災当初、社長の山下欽也さんは語りました。
「ここで縮んでいてはダメだ。何としてもやりきる。全力で戦っていきたい」。復活までの道のりの中で、別れと出会いがありました。

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自らが立ち上がる力と共に、多くの支援がありました。ヨーグルト復活まで13か月。その間に、どんな歩みとどんな思いがあったのでしょうか―。
そして、味と共に取り戻したものとは…
岩手の小さな町で傷つきながらも前を向く人たちの姿を追いました。

編集後記

ディレクター:千葉 佳史(IBC岩手放送)

2017年9月30日。岩泉乳業「工場まつり」。13か月ぶりのヨーグルト販売の日です。鼓膜に響く太鼓の音は、地域の心の高まりそのものでした。伝統芸能・中野七頭舞の演舞は、小躍りしたい関係者の心持ちと見事に重なっていました。
「ひゃ、100個!? あっ、8個か。びっくりした。はははは」販売担当者の“うっかり聞き間違い”は、前のめりゆえの働く喜びにあふれていました。

仕事がない期間に泥だしボランティアとしてかいた汗とはちがう充実感が額ににじんでいました。「どうしましょう、もう追いつきません!」。売れ行き好調でのうれしい悲鳴。台風が岩泉町を直撃した2016年8月30日には全く予想できなかった“未来”でした。

取材が本格的にスタートしたのはことし(2017年)4月。
私は当初、番組のタイトルを『しょっぱいヨーグルト』にしようと思っていました。被災からの復活の道のりには辛いことが一杯。そして、ヨーグルトが復活した時、社員の皆さんはきっと涙を流すだろう…。お客さんは大事に大事にそれを食べるにちがいない!その予想は見事に外れました。私が思っていた以上に、岩泉乳業の方々は逞しく、前に進むチカラを腹にすえていました。私が想像していた涙はなく、工場まつりは笑顔で溢れていました。地元客の多くは、「支援してくれた方に送る」と語り、自分のことは後回しでした。しかしながら、その道のりに“しょっぱい”があったことは想像に難くありません。

番組情報

◆岩泉乳業株式会社
【住 所】〒027-0502 岩手県下閉伊郡岩泉町乙茂字和乙茂8番地1
【フリーダイヤル】0120-3800-081
【FAX】0194-22-3900
【H P】http://www.iwaizumilk.co.jp/

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