#98 商店街のニューシネマパラダイス

2017年8月6日(日)(テレビ朝日 放送) 信越放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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長野県にある長野市権堂(ごんどう)は、昭和30年頃から栄えてきた昔ながらの商店街。
その真ん中に、今年100周年を迎える映画館「長野相生座(あいおいざ)・ロキシー」がある。全国的に映画館の数が減っていく中、経営は決して楽ではないが、女性の支配人が様々な工夫をして、なんとか切り盛りしている。

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古い名画や、海外の芸術性の高い作品など、地方ではなかなか見ることができないような映画を上映、地元の映画ファンの心をつかんでいる。
81歳になるおばあちゃんは、映画が生きがい。年に200本も劇場で映画を観る。アクション映画好きの主婦は、上映後、映画のキャラクターになりきって、自分もアクションしながら、熱く感想を語る。

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劇場を支えるのはファンだけではない。
権堂商店街の店主達も相生座をあの手この手で応援してくれる。洋菓子店では映画を見たお客さんに特別なサービスを用意。映画をイメージしたメニューを考案、料理で相生座を応援する店もある。
映画館に集う人々と街の風景を追った。

編集後記

ディレクター:中嶋言実(信越放送)

家の近くにあり、自分でもたびたび足を運んでいた映画館が、長野相生座・ロキシー。
自分自身、相生座で見た一本に、背中を押してもらえたような経験もあった。映画はただの娯楽にとどまらず、生きる力を与えてくれる、人生にとってなくてはならないものと言えるかもしれない。

地方にあって、そんな良質な映画を提供し続ける、相生座。何気なく通っていたこの映画館だが、取材を通じ、本当に多くの人が、相生座のことを考え支えている姿が見えてきた。

長野相生座・ロキシーが、100年の長きにわたって続き、今なお市民に愛され、小さな商店街の活力となっている姿は、地域再生や活性化事業の多くが、ひとつの成功モデルにならって均質化していくなか、ものの価値、ものの見方はひとつではないということを教えてくれる。

番組情報

◆長野相生座・ロキシー
【住 所】長野県長野市鶴賀権堂町2255
【電 話】026-232-3016
【H P】http://www.naganoaioiza.com/

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