#94 負けてたまるか!~自称日本一小さい蔵 泡盛に挑む~

2017年7月2日(日)(テレビ朝日 放送) 高知放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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高知県北部、嶺北地域にある焼酎蔵「ばうむ合同会社」。従業員わずか4人の「自称日本一小さな焼酎蔵」が全国初の「ご当地泡盛」に挑んだ。
「どうして高知で泡盛?」という話題性を狙ったもので、2016年6月から販売を始めた。使用する米は、2度の日本一に輝いた地域のブランド米「土佐天空の郷」。アイデアを出し、造るのは嶺北に移住してきた人たちが中心。泡盛を通して嶺北の魅力を掘り起こし、地域とのつながりを作ろうとするためだ。

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と、いっても田舎の小さな焼酎蔵。製造できる量は限られているし、新商品を作っても売り上げはあまり伸びない。それでも「売れるため、知ってもらうため」と、次々と仕掛ける新しいアイデア。
京都から移住してきた営業部長を軸に、立ち止まらない、失敗しても諦めない小さな蔵の挑戦を追う。

編集後記

ディレクター:田村貴志(高知放送)

企画段階では「掘り起こせ」をテーマに、移住者という地域の新しい“仲間”の中から生まれた全国初のご当地泡盛が、過疎高齢化の進む嶺北地域の新たな名物として育っていくという「地方創生」がテーマでした。が、取材を進めて行くにつれ、出てくるのは「あれは、ダメだった。これも難しかった」とうまくいかないことばかり。もしかして無謀な挑戦?とも思いましたが、主人公の廣瀬さんを始め、蔵の人たちがふさぎ込むのは少しだけで「ダメだったから次はこれをやる」と次々と新しい仕掛けを計画、実行していきました。取材中よく出た言葉は「番組タイトルは“あの手この手”だな」でした。

実際、今回の取材を通して、地方から全国に商品を売り出すことの難しさを実感しました。地方創生は、口で言うほど簡単ではなかったわけです。ただ、そのような状況の中、色々な方法で地域を売り出そうとする人たちのバイタリティーを感じることができ、最終的には、ここに軸を持ってくることにしました。「納得いくまでやり続けたい。途中でやめてしまうのはくやしい!」廣瀨さんが最後に答えたインタビューに、今回の泡盛プロジェクトのすべてが詰まっていると思います。“ふわふわ”したキャラクターの中に垣間見える主人公の強さを見てもらえたらと思います。

番組情報

◆[焼酎] ばうむ合同会社
【電 話】0887-72ー9900(代)

◆[移住] れいほく田舎暮らしネットワーク
【電 話】0887-72ー9303

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