#62 仙人ノ味ヲ再現セヨ! ~灼熱の鋳物屋魂~

2016年9月25日(日)(テレビ朝日放送) IBC岩手放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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今回の番組は2011年に象印マホービンから発売されたIH炊飯器「南部鉄器極め羽釜」誕生秘話です。

これまで心臓部品の南部鉄器羽釜の製造は、企業秘密のベールに覆われ、開発の一切は秘匿されていました。 中心人物の田村直人さんは、鋳造マイスターの称号を持つスペシャリストですが、鋳物製品の家電応用は想像以上にハードルが高く、様々なトラブルに見舞われながらの開発になりました。

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しかし田村さんを支えたものは、鋳物職人共通の「あきらめない」という技術者魂でした。 なぜ田村さんが鋳物製の炊飯器釜製造に至ったのか、の経緯を紹介し、炊飯器開発に関わった男たちのドラマを再現しました。

編集後記

ディレクター:山形 仁(アルファビジョン)

まずは多くの方々のご協力によって放送に至りましたことに御礼申し上げます。
今回の番組の特異なところは、企業秘密とされてきた鋳物製品の開発物語でした。幾度となく象印社と交渉を重ね、ようやく番組として送り出せることになりました。この開発秘話がメディアに全貌を明らかにするのは、本番組が初となります。

象印開発プロジェクトチーム、飯炊き仙人こと村嶋孟さん、水沢鋳工所の田村さん、この三者に共通したのは執念でした。その結晶が南部鉄器極め羽釜という炊飯器になって世に送り出されました。
取材中、田村さんがふと漏らした「今回ほど経験不足を痛感したことはなかった」との言葉が印象に残っています。いかに学術を極めようとも、経験によって蓄積された無形の資産がなければ、机上の学問という意味でした。

職人や技術者の多くは自己を主張するでもなく業績を誇るでもなく、黙々と職責を果たしてきたのです。いま、モノづくりの復権が叫ばれていますが、そうした現場の声なき声を拾い、モノ作り日本の復権に少しでも役に立つようであれば番組制作の大きな目的は達せられたと思います。

まだまだ日本には人知れず汗を流す人たちがいることでしょう。そうした人たちにスポットがあたり、日本経済の牽引力になるよう願ってやみません。

番組情報

◆銀シャリ屋ゲコ亭
【住 所】〒590-0969大阪府堺市堺区新在家町西1丁1-30
【電 話】072-238-0934
【営業時間】9:00~13:00頃 (定休日)火曜日・水曜日
※飯炊き仙人こと村嶋孟さんは2016年5月から3年間、中国へ飯炊き指導で訪中。
(一時帰国はあります、とのこと)店舗は他社へ営業権を譲渡し、
現在、村嶋さんが直接指導した職人がご飯を炊いているそうです。

◆象印マホービン (象印マホービンお客様ご相談センター)
【電 話】(フリーダイヤル)0120-345135
【H P】http://www.zojirushi.co.jp/index.html

◆株式会社 水沢鋳工所
【住 所】〒023-0827岩手県奥州市水沢区太日通り 1-8-15
【電 話】0197-24-7218

◆水沢鋳物工業協同組合
【住 所】〒023-0132岩手県奥州市水沢区羽田町字明正 131
【電 話】0197-24-1551
【H P】http://www.ginga.or.jp/imono/

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