#17 世界にひとつの思い出屋

2015年8月16日(日)(テレビ朝日放送) RKB毎日放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara17-1.jpg寿司屋の職人が世界でひとつだけの思い出を演出!福岡県糸島市で、36年続く老舗の寿司屋が今回の舞台です。大将 西原良史さん(42)が、心こめて家族記念日に送るお祝の宴。
この思い出作りが、多くの人たちに感動を与えています。みんな笑っているのに、なんだか泣けてくるそんなお祝い会。大将が思い出作りを始めたのは8年前。父親がうつ病になったり、立て続けに起こる家族の悲しい出来事がきっかけでした。

 

chikara17-4.jpgそれまで、仕事一筋の頑固な寿司職人だった大将。家族を省みなかった自分を反省し、寿司屋の原点を考えました。コトブキをツカサドルと書いて寿司屋。お寿司を食べる時って家族にとって楽しく、特別な時間のはず。店に来てくれるみんなを笑顔にしたいと商売抜きで思い出作りを始めたのです。自分が保育園のころ、父親の仕事が忙しすぎて家族写真が一枚も残っていません。寂しい思いもしてきました。家族ってなんだろう・・・
孫の誕生日に、子どもの入学祝い、おじいちゃん、おばあちゃんの米寿のお祝いなどこれまで3000組の家族を笑顔にしてきました。

 

chikara17-2.jpg宴の途中、大将は職人からカメラマンに変身。突然やってくるサプライズとは・・・
家族の表情を写真に撮り、すぐに編集。家族記念日のスライドショーに笑いと喜びの涙がこぼれます。サプライズの演出は無料!大将からのプレゼントなんです。はじめは、恥ずかしくて、照れくさそうにしていたお祝の主人公たちもみんな嬉しそう。

この日のお祝いは、林家。お母さんの退職祝いです。東京から息子たちも帰ってきて久しぶりに集まりました。家事と仕事を両立させながら、3人の息子を育てあげたお母さん。息子たちはこれまで言えなかった感謝の気持ちを手紙にたくします。「これからは、お父さんと一緒第2の人生を歩んでいってほしい・・・」そんな思いが込められています。林家の思い出作りのお手伝い。その様子を大将はそっとかげから見守ります。そして、大将を支えているのもやっぱり家族です。

chikara17-2.jpg小さな寿司屋で繰り広げられる日常を通して、家族への愛、地域とのつながりをあらためて考えさせられます。泣いて、笑って、心があったかくなって、笑顔と涙の物語です。

編集後記

ディレクター:井上 八月(RKB毎日放送)

正直はじめは、老舗の寿司屋に、着ぐるみやかぶりものなんてと抵抗がありました。
しかし、取材を続けるうちに、大将 西原さんの自己満足ではなく、みんなが笑顔、そして
あったかい気持ちになる理由がわかってきました。
もちろん、寿司屋が本職。福岡県糸島市は、海の幸が豊富で新鮮なネタが自慢です。
職人としての腕が確かなことをきちんと描くことも大切にしました。
糸島市の小さな寿司屋が今回の舞台。
糸島は地域のコミュニティのチカラ、地元愛がいっぱいです。
大将が、世界にひとつだけの思い出を演出!心を込めて贈るお祝の宴。
孫の誕生日に、おじいちゃん、おばあちゃんの米寿のお祝い会など、これまで3000組を
笑顔にしてきました。サプライズの演出は、無料です。
人には誰にも思い出があり、家族や地域とのつながりがあります。
理屈ではなく、一緒に笑って、泣いて・・・日常で繰り広げられる家族記念日から学びます。

見どころは、みんなの自然に溢れだす豊かな表情です。
朝見て元気になれる、そして心が温かくなるヒントが得られる番組になればと制作しました。

番組情報

◆一力寿司
【住 所】福岡県糸島市高田
【電 話】092-323-2015

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