#3 シャボン玉に夢をのせて

2015年5月3日(日)(テレビ朝日放送) RKB毎日放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara3-1.jpg福岡市の友田商会は国内最大手のシャボン玉メーカー。工場では一日10万本のシャボン玉液を生産、商品は200種類ほどにも上り、国内シェアは50パーセント以上を誇ります。子供のおもちゃというイメージの強いシャボン玉ですが、アイデア満載の多種多様な商品は、かつてシャボン玉で遊んだ大人の目も輝かせます。

chikara3-4.jpg新しいシャボン玉液の開発は、「砂場で1つの小さな指輪を見つけ出すにも等しい」難しい作業だという友田和哉社長。しかし今、友田商会は海外の安い商品に苦戦しながらも、毎年10種類ほどの新商品を世に出し続けています。

友田商会、その始まりは昭和32年。先代社長とシャボン玉との運命の出会いがありました。当時1日400円の日雇い仕事で一家6人を支えていた先代社長 友田直正さん。

chikara3-5.jpg街角で出会ったシャボン玉売りに群がる子供たちの様子を見て、最初はただただ商売としてシャボン玉を売り始めました。やがて子供たちの喜ぶ姿を力に、よりたくさん、より大きいシャボン玉を求めて研究を重ね、順調に業績を伸ばします。しかし社会状況は変化。テレビゲームの人気で昔ながらのおもちゃの影は薄くなり、さらには海外製の安い製品が追い打ちをかけました。シャボン玉、逆風の時代。

そんなじり貧の頃、会社を継いだのが現社長の息子友田和哉さん。試行錯誤の中、子供たちに喜んでほしい、と開発した高性能シャボン玉液が友田商会を生き返らせます。

chikara3-3.jpg「シャボン玉を嫌いになる子を作りたくない」「シャボン玉で笑顔を作りたい」

そんな思いでシャボン玉一筋に奮闘する姿を追いました。

編集後記

ディレクター:里山千恵美(RKB毎日放送)

今思えば、家が貧しかったのか、超のつく田舎だったせいか……子供の頃、シャボン玉と言えば家庭用洗剤を溶いて自分で作ったものをストローで飛ばした記憶しかありません。

なので、友田商会のシャボン玉との出会いは衝撃でした。こんなにたくさん出る!大きいのが出る!お手玉ができたり、七色に変化する!すごいすごい! そんな個人的感動で取材を始めました。取材を通して感じたのは、シャボン玉が嫌いな人っていないんだな、ということ。外で撮影をしていると子供たちが寄ってきます。はしゃぐ子供たちを微笑ましく見ていた親御さんも、いつの間にかシャボン玉を吹いています。その表情がまたいいんです。しまいには自分も吹いていました。恐るべし、シャボン玉……。

番組情報

◆友田商会
 【HP】http://www.tomoda.ne.jp/

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せいただいたコメントにはすべて目を通しておりますが、必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。
なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は固くお断り申し上げます。

※ 記入欄に、お住まい(都道府県)もご記入いただければ幸いです(任意)