#82 がいな!マグロ牧場 ~豊後水道・クロマグロ養殖奮闘記~

2013年1月20日(日)(テレビ朝日 放送) 南海放送制作  協力 文部科学省

去年、築地市場の初競りで5600万円の史上最高値がついた「クロマグロ」。その価
値は”海のダイヤモンド”と呼ばれるほど。このクロマグロの養殖に命を賭ける男がいる。
福島和彦さん・47歳。夢は”限りなく天然に近いクロマグロ”を育て上げること。彼の 本拠地は、愛媛県宇和島市日振島、瀬戸内海と太平洋の海流が激しくぶつかる日本屈指の漁場「豊後水道」。最大時速100キロ、クロマグロが悠然と泳ぐ世界最大級(直径50m)のイケスは、まさに「マグロ牧場」。しかし、微妙な環境の変化に左右されるクロマグロの養殖は困難を極める。豊潤な反面、強く複雑な豊後水道の潮がイケスを変形させ、わずか0.7度の温度差がクロマグロの体調を狂わせる。
幼い頃から魚を愛し、魚を知り尽くした”海の男”の挑戦に密着した。


◇ディレクター:宮岡 幸治(南海放送)◇
握力200キロ、背筋力300キロ、(推定:体重100キロ)・・・。まさに”真っ黒に日焼けしたプロレスラー”!!それが福島和彦さんの第一印象でした(でも笑顔はとてもチャーミング)。そんな巨漢が100キロ級のクロマグロを育て上げている!
取材開始は、夏本番の7月。「とにかく暑けりゃ海に飛び込むべし!」と、一日の大半を海で過ごす福島さんに密着していると、数日で私も真っ黒に。
そんな福島さんの口癖は”がいな!”(宇和島弁で「すごい!」という意味)。「イケスの底から見たら、マグロが”がいな”でぇ~」世界最大級のイケス(水深30m)の底から見上げる海には、悠然と回遊するマグロの姿が・・・そこは幼少の頃から金魚や熱帯魚に夢中になり、魚に囲まれて生活してきた福島さんとっておきの”癒しスポット”でもあるんです。
潮通しのいい海域に、特大イケス、そしてエサの種類など、常に魚にとって”自然な環境”を考える福島さん。しかし”魚の喜ぶ環境”は、人間の思い通りにいかず管理に手間が掛かります。それでも福島さんは言います。「人間に魚が合わすんじゃなくて、魚に人間が合わす。」
限りなく天然に近いクロマグロに挑む福島さん。”豊後水道・マグロ牧場”・・・そこには海を愛し、魚を愛する”がいな男”の情熱がマグロと共に泳いでいます。

◆番組でご紹介した情報◆

■海鮮居酒屋がいや
【住所】 愛媛県宇和島市中央町1-1-8
【電話】 0895-25-0003

 

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