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2012年11月4日(日)(テレビ朝日 放送) 琉球放送制作 協力 文部科学省
総務省の統計によると全国で一番豆腐を食べているのは沖縄だという。スーパーを覗くと買い物客は豆腐コーナーこの島豆腐はできたての熱々か?と確認して購入していた。そう。沖縄は全国でも珍しい生絞り製法で豆腐を作っていて、熱々…沖縄では”あちこーこー”というがあちこーこーの島豆腐が湯気がたった状態で販売されている。その豆腐生活は、沖縄そばにも豆腐!食堂のチャンプルーには必ず豆腐!買ってきたばかりの豆腐をあちこーこーのうちにちょこっと食べる…まるで豆腐中心の生活だから一番よく豆腐を食べるいうのは納得できる。
その歴史を振り返ると実に豊かな豆腐文化が華開いていた。豆腐を乾燥させ、麹菌を使って発酵させる珍味、最後の琉球王の末裔が愛した究極の豆腐料理…。そんな懐かしい昔ながらの豆腐を守る豆腐職人が、本島の最北端にいる。その豆腐は、毎日近所の人たちがあたりまえのように食しているこだわりのあちこーこーだった。
◇ディレクター:大嶺明子(琉球放送)◇
沖縄には「豆腐ジョーグー」という言葉がありますが、訳すと『豆腐をとにかくよく食べる』『無類の豆腐好き』といった感じでしょうか。「豆腐ジョーグー」はどこにでもおり、少しでも豆腐の話をしていると「ここの豆腐がおいしい」「あそこにおいしい豆腐があるらしい」など豆腐談義を始めます。今回、取材も通して感じたことは ほとんどの人たちが近所の豆腐がおいしいと思っていること。それはやはり近所の豆腐屋さんができたてで”あちこーこー(熱々)”を売っているから。それに勝るものはないのかもしれません。
それでも!遠出してでも食べたいと思わせる本島最北端にある上江洲和子さんが作ったこだわりの島豆腐。辺戸地区の人々が食べる分の豆腐を作っているそうですが、香りにこだわった地元「イタジイ」の薪に近くの…選りすぐりの場所にこだわる海水。それは上江洲さんの祖母や亡き夫が教えてくれた”一番おいしい豆腐になる”昔ながらの作り方でした。
作り始めたら片時も鍋から離れず 微妙な火加減に気を配る上江洲さん。その姿は「豆腐は作るではなく、生まれる」という彼女の言葉にすべて集約されていると思いました。
また今回の取材は、度重なる台風のせいで取材の日程も変更を余儀なくされ、オンエアに間に合うか心配もありましたし、台風が過ぎ去ったあとは北部の美しい自然が塩害で風景の撮影もかなり厳しいものがありました。けれど、取材を通してあちこーこーのできたて熱々の島豆腐を何度も試食できたことは一人の「豆腐ジョーグー」としてとても幸せな取材でもありました。
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