2012年10月7日(日)(テレビ朝日 放送) 中国放送制作 協力 文部科学省
広島の「ご当地グルメ」と言えば、牡蠣・お好み焼き・つけ麺などが知られたところ。しかし今、ここ広島だけで大ブームの『汁なし担担麺』ってご存じですか?
「坦々麺」は知っているが、「汁なし」とは・・・? なぜ広島で・・・?
その歴史は10年ほど前、1軒の担担麺専門店「きさく」から始まりました。その独特の味・風味に魅せられ、ここ1~2年で専門店や取扱店が急激に増加、今や広島県内で100店舗を越す勢いとなっています。広島市のホームページにも「地元グルメ」として『汁なし担担麺』が掲載されているほどにまでそのファンを増やしています。
『汁なし担担麺』は日本で親しまれているいわゆる「坦々麺」とは異なります。文字通り汁(スープ)がありません・・・いや、正確に言うと「汁なし」といいつつ、醤油ダレに独特の香り高い中国山椒など香辛料を加えたごく少量の濃厚なスープが加えられます。
そして、食べる前に混ぜる、混ぜる、ひたすら混ぜる!その後、口に入れたその味は感性に訴え、そして山椒とラー油で舌をしびれさせ、「クセになる味」として脳に記憶されるのです。
そしてその『汁なし担担麺』は広島でさらなる“進化”を遂げています。「鍋焼き」風、「鉄板焼き」風、そして「イタリアン」風など、、、ここまでくるとブームだけで終わらず、「広島・ご当地グルメ」の確たる地位を築きつつあります。
あなたも「たんたん」と、、、いえ、だんだんと食べたくなる!『汁なし担担麺』、そのブームの実態と起源を専門店のこだわりから、学びます。
◇ディレクター:加藤久嗣◇
10月1日(月)早朝3時17分現在、私は新宿のビジネスホテルにいます。
担当する情報番組の新企画「東京最新ラーメン事情 食べ歩き」のロケのためです。
手元には大手ラーメン雑誌。すでに評判のラーメン店を下見してもみました。
さすが東京。レベルが高いし、店舗数も多い。お客さんも多い。
でも、どこを見てもアレが見当たらないんです。
アレ、、、それが今回の番組の主役「汁なし担担麺」。
なかなかマスコミの仕事をしていると、一般よりも接する機会が多いからなのか、こちらがブームと思っていても世間には未だ浸透していなかったりということもありますが。
今や、汁なし担担麺は胸を張って「広島で流行ってるんですよ、ブームなんですよ」と言える状況にあります。
番組内の言葉を借りれば、「街を歩けば、汁なし担担麺に当たる」広島。
これは東京の(いや全国の)ラーメン事情と比較しても異常事態です。
正直、広島の人がみんな食べたことがある・・・まではいかないと思いますが、「汁なし担担麺」という表記や、店舗数が明らかに増えていることや、
それが、山椒を使った刺激的な味であることも一般認識となってきています。
まさに一触即発の大ブームの前夜、機は熟した・・・と言えます。
丼ぶりの中身はどうなっているのか?
どんな味なのか?
なぜ、「汁なし」なのか?
という疑問の嵐がみなさんに巻き起こっていると推察しますが、それは番組にて。
私はこれまでに担当番組の中で何度も取り上げ、取材をし、料理人と触れ合いました。
結果、本場の味を知るために四川省にまで行きました。
しかし、最初は汁なし担担麺を好きではありませんでした。苦手でした。
でも、気がつけば「トリコ」になっていました。
一度食べたら、「なんじゃこりゃ?」
二度目、三度目食べると、「また食べたい!」と必ず思ってしまう魔法の料理。
この番組をきっかけに、広島から汁なし担担麺がビッグウェーブとして
全国に広がっていくことを願ってやみません。
◆番組でご紹介した情報◆
■広島・汁なし担担麺の元祖「きさく」
【住所】 広島県広島市中区舟入川口町5-13
【定休日】 水曜
【HP】 ホームページ
■近年のブームの牽引店「くにまつ」
【住所】 広島県広島市中区八丁堀8-10
【定休日】 日曜
【HP】 ホームページ
■本格山椒にこだわる専門店「キング軒」
【住所】 広島県広島市中区大手町3-3-14
【定休日】 日曜
【HP】 ホームページ
■汁なし鍋焼き担担麺「鍋焼きらうめん ぽん」
【住所】 広島県広島市中区幟町14-3
【定休日】 月曜の夜 (昼は営業)
【HP】 ホームページ
■鉄板焼きで汁なし担担焼きそば「Chikato」
【住所】 広島県広島市中区流川町6-12
【定休日】 日曜
【HP】 ホームページ
■イタリアンで汁なし担担パスタ「SALVE」(サルベ)
【住所】 広島県広島市中区流川町3-14
【定休日】 不定休
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