2012年9月9日(日)(テレビ朝日 放送) 山口放送制作 協力 文部科学省
日本海の孤島・見島は、ウニの島。夏になると島の漁師が、一斉にウニ漁へ出ます。手つかずの自然が残る見島の海には、海藻の森が広がります。漁師が狙うのは、海の森に潜む、アカウニです。色が鮮やかで甘味たっぷりのウニ。産卵を控えたアカウニは夏が旬です。生で食べるのが一番おいしいウニを、贅沢に使ったさまざまな郷土料理が見島にはあります。ご飯と一緒に炊き込んだ「ウニ飯」や、うどんに乗せただけの「ウニうどん」。観光客や帰省客に振る舞うこれらの料理がまた絶品です!
ただ、島の人にとって、ウニは離島の暮らしを支える大事な食料でもあります。お盆などの節目にしか食べません。絶品アカウニが獲れる見島の夏に、島の食文化と暮らしを見つめました。
◇ディレクター:青木 伸憲(KRYプロモーション)◇
わずか半月間の見島の取材。日本海のウニ漁や、各家庭で守られているウニ料理、家族で助け合うウニの出荷作業、島の盆踊りなどなど―。中身の濃い日々を見島の人と過ごしました。
全ての取材が終わり、我々取材スタッフは朝6時の定期船で帰ろうと港に行きました。するとウニ漁などの撮影に協力していただいた山田屋さん夫婦が、見送りに来られました。山田屋さんは、島の人が普段、帰省客の見送りに使う紙テープを私たちに渡し、姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくれました。ウニ料理を紹介してくれた弁天荘の光江ばあちゃんは「あんたを客だと思っちょらん。子供やと思っちょる。だから家やと思って、いつでも帰っておいで」と。
わずか半月間の見島の取材。私にとって、見島人の温かさが胸にしみる夏でした。
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