#61 奇跡のブナと生命の水 鳥海山からのおくりもの

2012年8月19日(日)(テレビ朝日 放送) 秋田放送制作                           協力 文部科学省

夏場に絶品の岩ガキを味わうことができる場所がある。秋田県象潟沖の岩ガキは身の大きさが13センチ以上。冬場に養殖される真ガキの3~5倍の大きさだ。その秘密は、鳥海山のブナの森にあると言われている。海の食べ物が、なぜ山と関係があるのだろうか?
秋田と山形の県境にある鳥海山。標高2236メートル。東北でも有数の名峰で、秋田では県民歌にまで歌われ恩恵をもたらす山として人々に愛されている。鳥海山のブナの森は、噴火の溶岩流の上につくられた。溶岩流のやせた土壌に広がるブナの森。四季を通しての豊富な降水量と霧が発生しやすい気象条件がつくり出した奇跡の森だ。鳥海山の積雪量は、最も多いところで30メートル以上に達するという。

鳥海山の伏流水はミネラルが豊富で、海岸や海底のあちこちから 湧き出て天然の岩ガキを育てる。岩ガキ漁はほかの地域では5月に始まるが、象潟沖の岩ガキは 冷たい伏流水をうけて成熟を遅らせ、ゆっくりと時間をかけて大きくなっていく。
番組では、秋田放送が2年間かけて撮影した名峰鳥海山の四季の映像をおりまぜながら、ブナの森の恵みや海の生き物とのつながりを学ぶ。


◇ディレクター:太田 朋孝(秋田放送)◇
番組で取材した鳥海山のふもとの料理店、割烹 淳の店長 佐藤さん。東京や山形で料理の修業を積んで、去年 地元のにかほ市に帰ってきてお店を開きました。住んでいた時は意識していなかったそうですが、離れてみて初めて地元の「水のよさ」、「米のよさ」を実感したそうです。
どこの県にお住いの方にも、身近すぎて当たり前に感じてしまう地域の魅力があると思います。今回の番組は、その魅力を見つめなおし、感謝し、次の世代につなげていくということを意識して作成しました。ご自身の地域にも置き換えながら見ていただければと思います。

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◆鳥海山の恵みで生かされている◆

◆番組でご紹介した情報◆

【鳥海山のふもとの農家が作ったお米の産地直売】

■有限会社 なるほど舎 須田 和夫さん
【住所】〒018-0145 秋田県にかほ市象潟町字源蔵潟1-26
【電話】0184-43-6273 【FAX】0184-43-2234
【HP】ホームページ

■割烹 淳
【住所】〒018-0106 秋田県にかほ市象潟町5丁目塩越29-1
【電話】0184-44-8982
料理:鳥海山の恵み定食 1575円

【岩がきに関するお問い合わせ】平日 9時~14時

■秋田県漁業協同組合 南部統括支所
【住所】〒018-0311 秋田県にかほ市金浦字塩焚浜
【電話】0184-38-2210

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