#52 青森県産米「華想い」で新酒を醸す!

2012年6月10日(日)(テレビ朝日 放送) 青森放送制作                            協力 文部科学省

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青森県では地元酒造業界活性化の起爆剤として、特色ある県産酒造りをすすめる為、青森県独自の酒造好適米「華想い(はなおもい)」と「イ号酵母」という吟醸酒用の酵母を開発することに成功しました。それを受けて県下の蔵元が競作し「華想い」を使った日本酒の生産を始めました。
その1社に名乗りを上げたのが弘前市の蔵元三浦酒造だったのです。その原動力が剛史・文仁の兄弟でした。父母を説き伏せ、他社との競合銘柄「華想い」の仕込みにチャレンジしたのでした。

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三浦兄弟が目指したのは、造り手の顔がみえる丁寧な仕込み。岩木山の伏流水と契約栽培された良質の「華想い」を用いて醸し上げる代表銘柄「豊盃」は、津軽藩祖為信公が戦場で兵士の士気を鼓舞するために唄った「ホウハイ」節にあやかって命名しました。「豊盃」は、味のふくらみ、柔らかく温かみのある旨みが特徴で、その優しい香味に、全国の日本酒ファンからの高い評価を得ています。


◇ディレクター:森内 眞人(青森放送)◇

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二人が酒造りに取り組み始めたのは今から12年前、当時の杜氏が高齢で引退したのが契機でした。年々消費量が減り、蔵元が廃業していく斜陽産業の酒造界で若い兄弟が力を合わせて12年、ようやく世に問える酒ができるようになり始めました。そして今、30代になった兄弟杜氏が青森県で開発された酒造好適米、酵母、麹を使って純県産酒が造る。このことをご覧いただきたくて今回取材しました。昔と違って流通、製品管理が格段に向上していて今のお酒は吟醸酒や生酒など香りも味わいも優れたものが多く造られる様になりました。「日本酒は一寸」、という方も試してみて下さい。一見、斜陽に見える産業でも、何人かのやる気のある人が立ち上がれば、明るい展望が開けるかもしれない。ということを三浦兄弟は身をもって現してくれているような気がします。

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◆和醸良酒◆
和は良酒を醸す… 杜氏をはじめ 蔵人全員が 相和してよい酒が 造り出される
良酒は和を醸す… 和をもって 醸し出された酒は 人と人との和やかな 絆をも結び合う

◆番組でご紹介した情報◆

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■三浦酒造
【住所】青森県弘前市石渡5-1-1
【電話】0172-32-1577

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■ボワヴェール
【住所】東京都港区西新橋1丁目13−4
【電話】03-5157-5800

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