2011年10月16日(日)(テレビ朝日放送) 山梨放送制作 協力 文部科学省
おもてなしの箱根、清流の恵み静岡と富士山を巡ってきた「富士山シリーズ」。
最後のオオトリを務めるのは、山梨県です。
今回の舞台は富士山の北側に位置する富士北麓地域。
富士山に降る雨や雪が富士山の溶岩地層に染みこみ数十年かけて湧出する「伏流水」が豊富な地域です。地元の人々は、この「水」を巧に生活に取り込み、独自の食・文化・歴史を築き上げてきました。
その訳は、水と人の距離感。富士山のお膝元・富士吉田市ではなんと一般家庭の水道水から富士の伏流水が出てくるんです。贅沢ですよね。その身近な美味しい水を使って、独特のコシをもったうどんや、スィーツ、さらにはワインまで様々な独自の食文化が生まれています。
実は、その裏には富士の麓の厳しい寒さや、富士山の溶岩が流れ出て作物が育ちにくいという環境下の中、その環境を逆手にとって生きる、人々の日々の知恵がありました。
山梨が誇る絶景の富士山映像と絶品の食の魅力に迫ります。
今回のナレーターは山梨県大月市出身の三遊亭小遊三さん。
◇ディレクター:古田 茂仁(山梨放送)◇
日本一の山・富士山。ただ、その素晴らしさに意外と地元民は気付いていません。
富士山は当たり前に目の前にあり、それを日常として過ごしている。その結果、他の場所に住む人からどんなにうらやましがられても、地元民には「?」なのです。
自分たちがいかに面白い状況下で、面白いことをしているのか「分かっていない」のです。
ディレクター)「水道をひねれば富士山の伏流水が出てくる!?スゴイじゃないですか!」
取材対象者)「う~ん、自分が子どもの時からずっとそうだからねぇ・・・」
ディレクター)「いやいやいや!そんな場所そうそうないんですよ!」
と、まぁ。とにかくこんなやりとりの繰り返しでした。
しかし、実はそんなやりとりの中に地元民の確固たる富士山への「信頼感」があることに気付いたのは、遅ればせながら取材も大分進んだころでした。
富士山という山に野暮な物差しはいりません。本当に「分かっていない」のは自分自身だったのです。
なので、編集・仕上げの段階ではあっけらかんと富士山と付き合っている地元の人々の姿をそのままの表情・言葉・雰囲気で使わせてもらいました。
見ようによっては、「なんだか富士のありがたみがないねぇ」という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、今回の番組のとらえ方もまた富士山のとらえ方の1つと思ってお付き合いください。
「日本の象徴」「世界遺産(候補)」・・・どんなに凄い肩書きがついても今日も、明日も、明後日もその麓に生きる人々の心は変わらないはずですから。きっと。
◆厳しい環境を逆手にとって 地元の味を作り上げた◆
◆家庭の味を守り、継承してきた結果
吉田のうどんという名物が生まれた◆
◆富士の水が人々のフロンティア精神を育んでいる◆
◆最高の物を作り上げるため 世代を超えて協力し合う◆
◆番組でご紹介した情報◆
■洋菓子「アーヴェント」
【住所】山梨県富士吉田市新西原1-8-1
【電話】0555-24-5888
【営業】10:00~21:00 (第一・第三火曜定休日)
水ゼリー(一袋120円)
■桜井うどん
【住所】山梨県富士吉田市下吉田93
【電話】0555-22-2797
【営業】11:30~14:00 (日曜日 定休日)
うどん(並)350円
■白須うどん
【住所】山梨県富士吉田市上吉田3296-1
【電話】0555-22-3555
【営業】10:00~14:00 売り切れ次第終了 (日曜日 定休日)
かけうどん(350円)
■(有)浅野食品 忍野八海とうふ
【住所】山梨県南都留郡忍野村内野537-4
【電話】0555―84-3029
【営業】6:00~18:00 (日曜日 定休)
絹・木綿・おぼろ(各150円)・ふわふわ揚げ・ごま豆腐(各200円)
■ワインセラー忍野
【住所】山梨県南都留郡忍野村内野4587
【電話】0555―84―1355
富士湧水ワイン(2200円~)
【HP】ホームページ
■丸一高村本店
【住所】山梨県南都留郡山中湖村山中708
【電話】0120―181129
【営業】9:00~18:00 (月曜日 定休)
粗挽きウィンナー(1パック655円)
【HP】ホームページ
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