＃１４　ゲゲゲの　町おこし　食おこし

鳥取県境港市は、マグロとカニなど海産物の水揚げ港として歴史ある街です。しかし、現在は、ゲゲゲのストリート「水木しげるロード」の知名度が抜群です。境港市は妖怪漫画の巨匠・水木しげる先生の生まれ故郷。とどまることを知らない妖怪ブームは、現在もお客さんを増やし続ける奇跡の町おこしとなりました。そんな境港には不思議な妖怪グルメと鮮度抜群の日本海の幸がありました。そして、その裏には、「ゲゲゲの・・・水木しげる」の意外な教えもあったのです。
水木しげる先生が特別出演、故郷のゲゲゲのストリート成功の秘密、そして、日本の食についても語ります。

◇ディレクター：門脇　修一（山陰放送）◇
２０１０年度「水木しげるロード」を訪れた人は、なんと３７０万人！境港市の人口が３万６千人ですので、人口の〝１００倍以上！″の人が訪れたということになります。これはまさに、奇跡のような「ゲゲゲ効果」です。しかし、地元・放送局で働く私にとり、某連続テレビドラマなどの追い風は感じながらも、水木ロードが持つ本当の魅力について、真剣に考えたことは、あまりなかったように思います。TV・映画などの追い風は、いわば一時のもの。オープンから約２０年、右肩あがりの人気を続けることは並大抵のことではありません。取材を通し分かったこと、感じたことは・・・境港には「妖怪で楽しむ」という水木先生のスピリットが息づいているということでした。結果、楽しみながらの町おこしを取材することは、撮影スタッフにとっても〝地域の魅力再発見″につながったように思います。
そして、地元の人間が、忘れがちなことがもう一つ・・・「港町・境港はおいしい水産物の宝庫」だということです。私たちは、おいしい魚が食卓に並ぶことを当たり前に感じているところがあります。しかし、これは、とても、とても、ありがたいことだと、改めて思いだすことが出来ました。日本海の恵みとたくさんの水産関係者に対し、尊敬と感謝の念を忘れることなく、これからも、おいしく、たくさんの魚をいただきたいと思います。みなさんもぜひ、妖怪と魚達に会いに山陰・境港へお越しください！

◆（妖怪で）おもしろがれば良い◆
水木先生は故郷境港で、妖怪で楽しみながらの町おこしを唱える。

◆なまけ者になりなさい◆
水木先生の幸せに生きるための考え方。
若いときはしっかりと働いて、年をとったらのんびり生きなさいという意味

◆知恵をしぼりなさい◆
水木先生によれば、町おこしにも食おこしにも大切なことは、一生懸命知恵をしぼること。

■目からうろこ！？　マグロをおいしく活用「塩マグロ」■
【材料】
マグロ（赤身）・塩

【簡単調理法】
①スーパーで買ったマグロのブロック（赤身）を包丁で切り、柵にする。
＊刺身にしにくい筋っぽい部分を有効利用
②しめさばを作る要領で、マグロの身全体に塩をまぶす。
③１ｈ～３ｈ常温でおく。
＊時間を置くほど塩が浸透し塩味が増します。

塩の効果で余分な水分が抜け、心地よい塩味とともに、マグロのうまみが凝縮。後は、カルパッチョ風にしてサラダのように食べます。さらに、塩マグロで出汁をとり、マグロすまし汁を作るのもグッド！
また、あまった塩マグロは冷凍すると長期保存が可能。
ルイベ（生のサケを冷凍し刺身のように切って食べる料理）のような食感が味わえます。

◆番組でご紹介した情報◆

■境港市観光ガイド
境港市観光協会ホームページ

■妖怪食品研究所　妖菓・目玉おやじ（１個３５０円）販売
【住所】鳥取県境港市本町４
【電話】０８５９－４２－５２１０

■浜のごっつぉ屋　一反木綿焼き（１本４００円）販売
【住所】鳥取県境港市大正町８８
【電話】０８５９－４２－４８７０

■境港まぐろラーメン本舗　鬼太郎まぐろラーメン（一杯７５０円）販売
【住所】鳥取県境港市本町３１
【電話】０８５９－４４－１２４５

■美食倶楽部　ぶっこん亭
【住所】鳥取県境港市元町２９
【電話】０８５９－４４－２７１０

■味処　美佐
【住所】鳥取県境港市京町６
【電話】０８５９－４２－３８１７